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渋谷でのんさん個展 「不気味で、可愛いもの」テーマに「リボン」モチーフの作品

リボンを使った作品が並ぶ場内

リボンを使った作品が並ぶ場内

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 女優でアーティスト「のん」さんの個展が3月4日、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)地下1階のギャラリー「GALLERY X BY PARCO」で始まった。

映画「Ribbon」のラストシーンを再現した作品

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 2018(平成30)年に続く2回目の個展となる同展は、2月25日に公開されたのんさん脚本・監督・主演の映画「Ribbon」に合わせて開催。同作は、コロナ禍で卒業制作展が中止となった美術大学生たちの青春の物語となっている。

 場内には、「不気味で、可愛(かわい)いもの。」をテーマに、リボンをモチーフにした作品を展示する。映画に関する作品は、いろいろな感情を表現したカラフルなリボンをまとった女の子の絵で、映画のアイデアの元となった「未来の視覚」や、映画の特撮のイメージを伝えるために作成したイメージボードをはじめ、映画で着用した衣装、映画の主題歌「ボクだけのもの」(サンボマスター)のミュージックビデオでメンバーが着用した衣装などを展示。

 映画のラストシーンで登場する主人公とその親友が作った「卒業制作」は、撮影で使った作品を置いて劇中のシーンをできる限り再現。エントランスに展示する主人公の自画像は、映画で主人公が描くために制作した習作となっている。主人公が劇中で使っている袋に描かれているアヤメは、のんさんの出身地の町花で、「今でも好きな花」だと言い、キャンバスやトルソーにアヤメを描いた作品も並ぶ。

 そのほか、駅構内で花見をテーマにピンク色のリボンを桜に見立てた作品で、横浜駅構内で公開した「お花見、3人こども」、紛争や震災で被害を受けた子どもたちを支援するプロジェクトのために描いた「Love&Piece」なども並ぶ。新作となる「リボンの木」は、チョウチョウが集まっているイメージで木にリボンを張り巡らせた「ちょうちょとガジュマル」から派生した作品で、「生きていないものにパワーが加わるとまた違った味わいがある」と考え、アルミのダクトホースにリボンを張り巡らせた。

 かねて「リボンモチーフのものがすごく好き」と言うのんさん。リボンを使ったアートで「『これだ』と思うものを見つけ始めた気がする」と手応えをうかがわせ、「かわいいイメージのリボンと負のイメージがぶつかり合うことでパワーが増す気がしている。その魅力を出せるようにアートを作った」と話す。

 営業時間は11時~20時。入場料は500円。今月14日まで。

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