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渋谷で街の混雑緩和や地域経済活性を目指す社会実験「SMILE」

人が滞在できる空間や情報発信などを行う「小さな拠点」を設けている

人が滞在できる空間や情報発信などを行う「小さな拠点」を設けている

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 東急百貨店本店(渋谷区道玄坂2)前などで11月10日、街の混雑緩和や地域経済活性を目指す社会実験「SMILE(Shibuya Mobility and Information LoungE)」が始まった。日建設計総合研究所、一般社団法人渋谷未来デザイン、東急、東急不動産の共催。

くつろいだり情報収集したりできる「小さな拠点」となる

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 新型コロナウィルスを契機に、「密を避ける」「自転車を利用する」など人々の行動に変化が起こったなか、渋谷区内の商店や文化施設も経済的に大きな打撃を受けたという。アフターコロナのまちづくりでは、「混雑の緩和」「健康づくり」「地域経済の活性化」などの観点が「より重要になる」と考えるなか行うのが同取り組み。実験では、「地域とつながる小さな拠点」を設置し、人々が地域を回遊する行動をデータとして把握することでこれからのまちづくりの可能性を探る。

 実施場所は、渋谷の「奥の街」の入り口に位置し、地域のモビリティであるバスの停留所に近接する東急百貨店本店前と、渋谷ソラスタ前の2カ所。同所には「小さな拠点」となる、日建設計の木質ユニット「つな木」で作るファーニチャーを設置。人が滞在できる空間を作るほか、飲食店や施設の情報などを掲載したカード、電動マイクロモビリティーのシェアリングサービス「LUUP」のポートを設け、カードの情報などを元にバスやLUUPなどで周辺エリアへの回遊を促す。東急百貨店本店前には、大日本印刷によるデジタルサイネージも設置。同実験についてのほか、「奥渋谷」と称される神泉町などの「お薦めスポット」、東急バスの運行情報などを紹介する。

 効果測定を目的に、立ち寄り率や滞在時間調査、LUUP利用実態、「奥渋谷エリア」への来店者調査なども行う。東急百貨店本店前では、カメラを活用した人の流れや人数、滞在時間、性別、視認率などの調査も行う。

 開設時間は10時30分~18時30分(最終日は17時まで)。今月13日まで。

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