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渋谷・神南に限定ショップ「飲む文庫本 珈琲文庫」 スリーブに私小説

珈琲文庫が提供するコーヒーカップ。スリーブの裏に私小説が書かれている。

珈琲文庫が提供するコーヒーカップ。スリーブの裏に私小説が書かれている。

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 「飲む文庫本」として新しいコーヒー体験を提案するショップ「珈琲(こーひー)文庫」が6月28日、神南・北谷公園向かいのコワーキングスペース「the Hive JINNAN(ザ・ハイブ神南)」(渋谷区神南1)に期間限定でオープンする。

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 企画・運営するのは、大手広告代理店の出身者らが集い、昨年設立されたクリエーティブ会社「越境」(神南1)。「幸福な分人を生み出す企画づくり」をミッションに掲げる同社は、「心動く物語との予期せぬ出合いこそ、日常の幸福では」という思いから、自社プロダクトとして今回の企画を立ち上げたという

 同社が入居するコワーキングスペースで開く同ショップ。「忘れられない一言」「密かな夢」「2026年 その日の旅」など6つのテーマで展開する私小説36作品を、コーヒーカップのスリーブに記したコーヒーを販売する。来店時に店内にある本棚から、気になるタイトルのカップ型の文庫本を選ぶと、バリスタがそのテーマに合わせて焙煎(ばいせん)したコーヒーをいれる。利用客はコーヒーを飲む際、カップに付いたスリーブを外し、その裏に書かれた私小説をコーヒーと一緒に味わう趣向だ。

 作品を執筆したのは小説家ではなく、クリエーティブディレクターの石山寛樹さん、コピーライターのタカハシトモヨシさん、写真家の正田真弘さんら36人のクリエーター。原稿用紙1枚分の私小説を各々が執筆し、コーヒー1杯につき1作品が読める。ホッと息つく時に小説を読みながら過ごす「新しいコーヒー体験」を提案する。

 企画を手掛ける一人である同社役員の門井舜さんは「この世界のどこかにあった個人的な話。それらと出合う偶発性ある体験を楽しんでほしい。個人に興味を持っていただくことで、この珈琲文庫が人と人をつなぐ機会になれば」と期待を込める。

 価格はホット・コールド共に1杯450円。営業時間は11時~16時(土曜は13時~)。日曜定休。7月9日まで。

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