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渋谷・キャットストリートにクラフトコーラ「伊良(いよし)コーラ」2号店

「既成概念を覆すような味や香りなどを体験してほしい」と話す代表の小林隆英さん

「既成概念を覆すような味や香りなどを体験してほしい」と話す代表の小林隆英さん

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 クラフトコーラブランド「伊良(いよし)コーラ」の2号店「伊良コーラ渋谷店」(渋谷区神宮前5)が4月29日、渋谷・キャットストリートにオープンした。経営はGRAND GIFT(新宿区)。

コーラシロップをソーダとミルクで割る「ミルコーラ」

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 2018(平成30)年、青山ファーマーズマーケットで移動販売車からスタートした同ブランドは、「コーラマニア」だった代表の「コーラ小林」こと小林隆英さんが、インターネットで見つけた「100年以上前に書かれた」コーラのレシピを基に、漢方職人の祖父の知識などから作り上げた炭酸飲料。ブランド名は祖父の工房「伊良葯工(いよしやっこう)」に由来し、その工房を改装した店を総本店(新宿区)と位置付けている。

 2号店は、ブランドに縁のある地として青山ファーマーズマーケットが開催されている国連大学に近い場であることや、インバウンド客や若年層などが集まる同エリアで出店場所を探した。コーラが南北戦争後の「ある種、世の中が荒廃した時期」(小林さん)に誕生したことから、「コーラで笑顔になってほしい」と、あえてコロナ禍のなか出店した。オープンに先駆けクラウドファンディングで支援を募り、約800人から目標額の2倍以上となる約757万円を集めた。

 店舗面積はバックヤードなども含め約12坪。店舗デザインは、クラフトコーラの世界観と「宇宙」を重ね、「地球という母星を失った地球人の末裔(まつえい)たちが地球をしのんでつくった」空間をコンセプトにした。間口の広いファサードからのぞくメッキのカウンターや掲出するサインなどはオーロラカラーで仕上げたほか、カウンターの背後には、シロップの原料になっているシナモンやバニラビーンズ、クローブなどスパイス12種類をディスプレーしている。店内随所に設置するスピーカーからは水の音や鳥・虫の鳴き声など異なる音を異なる長さで流す。

 コーラシロップを作る工房スペースも併設し、店内外から作業の様子を見ることができるようにした。店頭には、「捨てるのが楽しいように」とポストを模したゴミ箱を設置。サイドにはスタッフがゴミを収集する時間を表記している。

 販売するのは、同ブランド定番の「THE DREAMY FLAVOR」(500円)や、コーラシロップをソーダとミルクで割る「ミルコーラ」(600円)、ユズやサンショウなど国産素材を調合して作る「THE JAPAN EDITION」(550円)など。同店限定商品として、オリジナルのスパイスパウダー付きのマーラージャンおかき(350円)もラインアップする。店頭には瓶のコーラ(450円)を販売する自販機も設置。

 小林さんは「より多くの方に知ってもらい、より多くの方に届けることで世の中を元気にしたいという思いもあるので、既成概念を覆すような味や香りなどを体験してほしい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~19時。

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