東急不動産(渋谷区道玄坂1)が4月1日、コンソーシアム形式の事業開発プラットフォーム「ニュートラル・イノベーション・ベース」を立ち上げた。
桜丘町にオープンする企業支援・新規事業発足支援施設の外観イメージ
東急不動産はこれまで、「街の未来づくり」をテーマにした活動として、スタートアップエコシステム構築を目指したスタートアップと100のサポートやビジネスの創出を行う「SHIBUYA スタートアップ100」プロジェクトや、シリコンバレー発のスタートアップ向けアクセラレーションプログラムの運営企業を誘致した「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」、自社保有物件を活用したスタートアップ共創施設「GUILD(ギルド)」を渋谷エリアで展開してきた。
「ニュートラル・イノベーション・ベース」は、同社が新たに掲げた、広域渋谷圏における起業、アイデアの創出、コミュニティー連携を促す取り組みのコンセプト「未来シェアリング」の第1弾として、再開発が続く渋谷・桜丘町で、同社が所有するビルや土地を活用して企業間連携に取り組んでいくもの。2022年初旬には、企業支援・新規事業発足支援施設「ニュートラル・イノベーション・ベース」(桜丘町)を既存ビル2棟にグランドオープン予定。
コンソーシアムに参加するのは、東急不動産や一般社団法人未来デザイン、ウェブサイトや広告の企画・制作、メディアなどを手掛ける「CINRA(シンラ)」(世田谷区)、シェアオフィス「みどり荘」を運営するMIRAI-INSTITUTE(千代田区)など9社・団体。
施設のグランドオープンに先駆けすでに使用可能なオフィスフロアの一部に、Loohcs(代々木1)が運営する「Loohcs高等学院」は校舎を代々木から移設し教室の準備を進めているほか、今月5日に創業した旅行業の令和トラベルは5月、施設に先行入居を予定。ゲーム事業やIP事業を手掛けるアカツキ(品川区)は同社の投資先などの経営者、クリエーターなどが交流するコワーキングスペースとして活用するほか、ポップアップストアやイベントなどを行っていく。貝印(千代田区)の子会社フードアンドパートナーズは、施設内に併設するキッチンスペースで発酵食品を発信する飲食スペースを展開するほか、シェフや渋谷の料理人とコラボレーションした食のコンテンツ開発を行っていくという。