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再整備した渋谷区立北谷公園が開園 地域のにぎわい創出・活性化拠点に

再整備された渋谷区立北谷公園

再整備された渋谷区立北谷公園

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 再整備された渋谷区立北谷公園(渋谷区神南1)が4月1日、開園した。

国内初となる「ブルーボトルコーヒー」のコーヒートラック

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 同園は、飲食店・売店など収益施設など(公募対象公園施設)の設置と、園内・周辺の園路などの公園施設(特定公園施設)の整備・改修を行い、整備後の管理運営を行う事業者を公募する「Park-PFI」制度を区内で初めて導入した公園。東急を代表企業とする企業コンソーシアムが整備を行い、東急、CRAZY AD、日建設計で構成する「しぶきたパートナーズ」(南平台町)が指定管理者を務める(2025年11月30日まで)。

1963(昭和38)年4月に開園した同園は当初、地域の人が花見をするなど一般的な公園として利用されていたが、エリアの課題であった道路上の違法駐輪を解決するため、2005(平成17)年4月には自動二輪の駐車場を、翌年には自転車の駐輪場を園内の約半分のエリアに設置。ベンチや広場も残していたが、駐車・駐輪で利用する人や併設していた喫煙場利用者などが多くなっていた。

 「もっと文化を発信し、地域のコミュニティーの絆を強められるようなスペースとなる可能性があるのでは」(長谷部健渋谷区長)と、民間事業者のノウハウを活用しながら再整備(Park-PFI制度の導入)する検討を2018(平成30年)12月に始め、2019年5月~6月に事業者を公募していた。

 面積は960平方メートル。高低差のある地形を生かし、階段を使って設置したベンチのスペース、屋外の広場、新設した構造物に隣接した半屋外のイベントエリアで構成する。ロゴは近隣に所在する専門学校の桑沢デザイン研究所の学生を対象にコンペを実施。103件集まった中から総合デザイン科3年・板谷言葉(ことは)さんの作品を採用。渋谷の「し」と「S」を組み合わせた形をベースにしたロゴとなっている。

 同園は地域のにぎわい創出や活性化の拠点を目指し、主に神南・宇田川エリアに関連する企業や地域と連携したマルシェ形式のイベント、地域の祭り「北谷稲荷秋季例大祭」と連携した取り組みなどを検討。

 決まっているイベントとしては、今月19日~30日(28日を除く)には、日建設計の木材ユニット「つな木」を使った屋根付きのテーブルや椅子などを配置。一般社団法人「渋谷駅前エリアマネジメント」が展開するフリーWi-Fi「SHIBUYA Wi-Wi-Fi」を整備していることからワークプレイスとしても利用できるようにするほか、物販や飲食ブースの出店なども計画中。4月21日以降は、神南・宇田川町エリアに「新たなランチスタイルの形成」を図るためフードトラック2~3台の出店(10時~21時、調整中)も予定。5月1日・2日には、ジャズフェスティバルも決まっている。

構造物は地上2階建て(建築面積181.2平方メートル、延べ床面積295.98平方メートル)で、今月28日に米カリフォルニア発コーヒーショップ「ブルーボトルコーヒー」が初の公園内カフェを出店する。

 同店オープンに先駆け今月20日まで、同ブランド国内初のコーヒートラックが出店。エスプレッソマシンを搭載し、ラテアートを施すカプチーノ(540円)やカフェラテ(561円)などのエスプレッソドリンクを中心としたドリンク、ワッフル(540円)、グラノーラスティック(356円~)を販売する。営業時間は11時~18時。

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