認可保育所「茶々だいかんやま保育園」（渋谷区恵比寿西2、TEL 03-6380-2395）が4月1日、恵比寿に開園する。運営は社会福祉法人あすみ福祉会（埼玉県入間市）。

子どもの活動の記録なども紹介するカフェスペース

　都営アパート跡地に今月15日に完工した複合施設内に開園する同園。地域の保育環境向上を推進する渋谷区が「地域福祉の中核を担う」施設として整備した複合施設で、区営住宅や高齢者福祉施設などを併設している。

　1階～2階（延べ床面積約1200平方メートル）に位置する同園。内装デザインは、「くまモン」をデザインしたことなどで知られるクリエーティブディレクター水野学さんがディレクションを手掛けた。同園では「自然に対する感性を広げること」を一つの保育・教育方針に掲げていることもあり、内装は「土壌」をコンセプトにした。木などの自然素材を使うほか、通路の壁面などは地層を想起させる土壁で仕上げ、クラス名は「シード」「レイン」「サンライト」など自然を感じさせる名称を付けている。

　教室内では、複数カ所に玩具や絵本などを分けて置くことで子どもたちが自由に選べるようにする「コーナー保育」を採用。1階には砂場などの園庭を、2階にはテラスを備える。「子どもも一人の市民」という考えから、エントランス近くには、地域に向けて開かれた交流スペースとなる「ちゃちゃカフェ」を併設。空間内には、子どもたちの活動を記録したパネルなどを展示することで、地域の人たちと子どもたちの活動や成長の共有を図る。

　「持続可能な未来の主役を育む」をコンセプトに、環境や多様性への意識を高める保育、子どもを中心に「街の中でコミュニティーを作っていく」取り組みを行っていくという。定員は113人（0歳＝6人、1歳＝18人、2歳＝20人、3歳～5歳＝各23人）で、初年度の入園は40人程度。保育士は15人程度（保育補助は8人程度）。

　開所時間は7時15分～20時15分（日曜・祝日は8時30分～19時30分）。