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渋谷区と新島村が「観光・文化交流協定」締結 住民の交流促進など

(左から)長谷部健渋谷区長と青沼邦和新島村長

(左から)長谷部健渋谷区長と青沼邦和新島村長

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  渋谷区と新島村が3月19日、観光や・文化交流を目的として協力協定を締結した。

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1970(昭和45)年の「渋谷区新島青少年センター」開設以降、交流がある両区村。渋谷駅西口には1980(昭和55)年に新島村から寄贈されたモヤイ像が設置されている。

 協定の締結は2019年の台風15号被害で同センターが閉鎖となったことがきっかけ。施設の建て替えを含めた青少年施設としてのあり方も検討していたが、新しいかたちで観光文化面を中心とした交流の継続・推進をすることで、双方の発展を目指す。

 連携・協力するのは、大きく「観光及び産業の振興」「住民の交流促進」「島の宿泊施設を活用した取り組み」に関して。同センターの閉鎖がきっかけだったことから、まずは区民が新島村を訪れる機会を創出するため、渋谷区は新島村を訪れた区民の宿泊費を補助(上限8,000円程度)し、新島村側は土産の用意を考えているという。

 渋谷区観光協会では、夏などの長期休みに区の子どもたちが村で自然体験や学習体験をできるプログラムを検討。同時に、村の子どもたちにリニューアルした区立宮下公園など都心の公園を体験してもらうことなども視野に入れる。大人向けにはワーケーションの提案も検討。いずれも新型コロナウイルス感染症収束後の開始を予定している。

 モヤイ像の「モヤイ」は「力を合わせる」という意味の方言にもちなんでいることから、青沼邦和新島村長は「モヤイの精神で切っても切れない縁がある。区民と村民が末長い交流をできれば」と期待を込め、「渋谷区は大都会なので、肉体的・精神的にも疲弊している方もいるのでは。癒やすために青い海や空、白い砂浜などでリフレッシュしてもらうことが大事」と話す。

 長谷部健渋谷区長は「互いが誇りに思える関係をつくれたら」と意欲を見せ、「(区の子どもたちには)ガラスアートを楽しんだり牛乳のおいしいさを感じたりして、自然の環境を含め知って体験してほしい」と期待を込める。

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