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渋谷スクランブル交差点をジオラマで再現へ 和歌山大生が挑戦、QFRONT完成

再現プロジェクト第1弾として完成したQFRONT

再現プロジェクト第1弾として完成したQFRONT

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 渋谷スクランブル交差点(渋谷駅前交差点)の情景を150分の1スケールのジオラマで再現するプロジェクトに、現役大学生が取り組んでいる。

iPhoneを使ってQFRONTビジョンで動画を流す夜のイメージ

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 再現に挑んでいるのは和歌山大学システム工学部に通う入交優(いりまじりゆう)さん。入交さんは高校生のとき、「俯瞰(ふかん)して見る面白さ」に引かれジオラマ作りにはまった。「街並みを手元に置いて眺める楽しさ」が醍醐味(だいごみ)だという。

 大学に入り、ジオラマ熱はさらに高まり、専攻する環境科学メジャーの授業などで建築模型を作ったり3Dプリンターに触れたりする中で、独学でテクニックを身に付けていった。自らを「道路、鉄道、都市風景が大好物」と紹介するツイッターでは「Cityscape Studio」のアカウント名で作品を紹介している。

 最初の作品は、百均で買ったケースに複線と建物を製作した「私鉄住宅街の風景」。以後、首都高速中央環状線、「KATO T-TRAK DIORAMA 写真コンテスト2020」で2位に入賞した「御茶ノ水ジオラマ」、大阪環状線ジオラマをツイッターで発表してきた。

 5作目となるのが「渋谷スクランブル交差点」。きっかけは、渋谷区内に住む友人から「スクランブル交差点を作ってほしい」と言われたことから。和歌山市内在住の入交さんは「(渋谷には)過去1回くらいしか行ったことがない」が、グーグルマップやストリートビューなどを見ながら製作を進めているという。難しいのは、どの範囲を再現するか。検討した結果、交差点の「顔」でもあるQFRONTを中心、センター街入り口付近にある老舗もんじゃ焼き店「マスダ亭」のビルからMAGNET by SHIBUYA109、JR山手線のガード付近までの情景を再現することにした。

 第1弾となるQFRONTは11月下旬に完成した。主にスチレンボードとプラ板で製作。1階~2階の特徴的な柱は、3Dプリンターで作ったパーツとプラ材を組み合わせて再現した。窓枠はケント紙をレーザーカッターで切り抜いて、スプレーのりで貼り付けたという。ガラス内部のビジョン部分にはiPhoneの旧機種を使い、動画を流せるようにした。2階「スターバックスコーヒー」窓際には塗装した身長1センチほどの人形を配置。スタバのスタッフらしき人形にはエプロンも描いた。現在は、マスダ亭~大盛堂書店の製作に取り掛かっている。

 2021年3月までの完成を目指し、製作過程は随時ツイッターで公開していくが、完成後の展示の予定は「特に無い」という。

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