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ECプラットフォーム「BASE」、ラフォーレ原宿に実店舗2号店

什器やトルソー、レジなども備える

什器やトルソー、レジなども備える

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 個人などがネットショップを作成できるイーコマース(EC)プラットフォーム「BASE」を運営するBASE(港区)のリアル店舗出店スペース「BASE Lab.(ベイス ラボ)」が10月31日、ラフォーレ原宿(渋谷区神宮前1)1.5階にオープンする。

オープン時に出店する「TOMBONIA」の商品が並ぶ店内

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 BASEは2012(平成24)年11月にサービスを開始。「簡単な操作」で独自のネットショップを始められるウェブサービスとして、ファッションや雑貨、食品などを作る個人・法人、行政など120万以上のショップが出店している。

 リアル店舗出店スペースは、加盟ショップがリアルな店舗を限定展開できる場となる。近年実店舗を持たないインターネット発D2Cブランドが増える中、「リアルな接点を持ちたい」「ファンとリアルなコミュニケーションが取りたい」という声を受け、2018(平成30)年に渋谷マルイ(神南1)に1号店となる「SHIBUYA BASE」を出店。これまでに150~180店が期間限定店を展開してきた。

 この取り組みを「進化する」形で出店したのが「ベイス ラボ」で、同社のリアル店舗出店スペース2号店となる。新たな取り組み、実験的なサービスを導入する思いを込め「Lab」と命名した。渋谷同様、ファッションやカルチャー、アートなどを「発信する」街であることに加え、出店者から「ラフォーレ原宿に出店したい」という声もあったことから、同館にこだわって出店。「これから成長するブランドが世界に向け発信するスタート地点としてふさわしいのでは」(BASE・COOの山村健司さん)

 店舗面積は約9坪。ハンガーラックやハンガー、鏡、トルソー、レジ、電源タップ、無線LAN、静止画・動画それぞれに対応するデジタルサイネージ、試着など、出店時に必要となる備品を備え、出店者は無料で利用できるようにしている。

 新たな試みとして、レジ対応などを行うサポートスタッフも無料で利用できるようにした。それにより、出店者は来店客とのコミュニケーションや、店舗からのライブ配信など時間を有効に活用できるようにする。今後は、AR(拡張現実)を採用した「バーチャル試着」、裾上げなどを行うサービスの導入、オリジナル商品の開発なども視野に入れる。

 出店店舗は、申し込みがあった加盟ショップと話し合って決めている。出店期間は店舗により異なるが1週間が基本となる。1度に展開するブランド数は1ブランドを基本に、フレキシブルに対応していく。出店者は実店舗でもネットショップ同様、固定費用や初期費用は不要で、売り上げの15%を販売手数料として同社に支払うシステムとなる。

 オープン時は、2017(平成29)年にスタートしたアパレルブランド「TOMBONIA(トムボニア)」が出店。10~20代が中心というファン層と、同館の客層が合っていると考え出店を決めた。デザインを手掛けるイラストレーターが飼うトイプードルをモデルにしたイラストなどをあしらうフーディー(6,500円)やトートバッグ(2,500円)、ステッカー(1,000円、価格は全て税別)などを扱う。11月6日まで。

 現在の営業時間は11時~20時。

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