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渋谷駅西口の新歩行者デッキが供用開始 仮設迂回路も整備、回遊性向上へ

26日初電から供用を開始する「(仮称)西口連絡通路」の内部。幅約10メートルの空間が広がる(9月24日撮影)

26日初電から供用を開始する「(仮称)西口連絡通路」の内部。幅約10メートルの空間が広がる(9月24日撮影)

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 大規模改良工事が進められる渋谷駅で9月26日初電、営業を終了した旧「東急百貨店東横店(以下、東横店)」解体後も使われる仮設連絡通路を含め、駅と「渋谷フクラス」などの周辺施設を2階部分でつなぐ接続デッキが開通する。

「(仮称)西口連絡通路」と「渋谷フクラス接続デッキ」

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 この日初電に供用を始めるのは、昨年12月に開業した複合施設「渋谷フクラス」と渋谷駅西口を結ぶ「渋谷フクラス接続デッキ」と、渋谷マークシティと同西口を迂回(うかい)路で結ぶ「(仮称)西口連絡通路」の2本で、西口周辺の施設を2階部分でつなぐ新たな動線となる「空中回廊」が完成する。これに伴い、旧東横店の建物内の歩行者通路(一部を除く)とJR渋谷駅玉川改札は、前日の同25日終電で閉鎖される。

 常設となる渋谷フクラス接続デッキ(長さは68メートル)に対し、同デッキともつながる仮設の西口連絡通路は、解体予定の旧東横店の西口外周に沿うようにアール状に整備。渋谷マークシティ2階連絡通路に恒久設置されている岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」の絵の下に、新たに高さ2.15メートルの開口部を設け、出入り口の一つとする。長さは85メートル、幅は約10メートル。これまで使われてきた旧東横店・西館内の通路に代わり、同店の解体工事中や撤去後の迂回(うかい)路となり、役目を終えた後に撤去される予定。

 渋谷フクラス接続デッキは、2027年をめどに完成する「渋谷スクランブルスクエア第2期棟」の「西棟」に接続予定。

 西口エリアでは、2018(平成30)年から架け替え工事が進められてきた「渋谷駅西口歩道橋」が全ての工事を終え、今年7月31日に全面通行を開始。桜丘町方面とのアクセスも向上し、今回の新歩行者デッキ開通でさらなる歩行者ネットワークの拡充を図る。現在、旧東横店西館が立っていることで分断されているハチ公前広場と西口広場などを一体化させる新広場の整備なども計画している。

 旧東横店西館・南館の解体は10月12日着工、2024年12月31日に解体工事を終える予定。

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