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渋谷ヒカリエなどで最後の「超福祉展」 オンラインシンポジウム中心に

さまざまなプロダクトが並ぶ会場

さまざまなプロダクトが並ぶ会場

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 「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展(超福祉展)」が9月2日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階の「8/」を中心に始まった。主催はNPO法人ピープルデザイン研究所(千駄ヶ谷1)、渋谷区などが共催。

商品情報などを読み上げるアプリ「Seeing AI」

 2020年までの時限イベントとなる同展は、展示や体験、シンポジウムなどを通じて、福祉に対するイメージや意識の転換を目指している。2014(平成26)年に始まり、過去6回で累計27万人が来場したという。最終回となる今回はオンラインを中心に開催。

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 ピープルデザイン研究所代表理事の須藤シンジさんは「2020年には、渋谷という街でハンディ―キャップがあっても無くても、性差や年齢、国籍など関係なく混ざっていることが当たり前な風景を実現したいという思いでここまできた」と振り返る。長谷部健渋谷区長は「超福祉展は、これまでの福祉という概念を越えようということで頑張ってきた。この1週間、楽しんで刺激を与え合って分け合って、超福祉という言葉について考えたり、身の回りにある福祉に関わるいろいろなことにアンテナを広げたりする機会になれば」と話した。

 期間中は、同階の「COURT」「CUBE」の配信スタジオから80のシンポジウムを生配信する。視覚障がい者の当事者と映画製作者が登壇し映画鑑賞の「当たり前」を考えるほか、「ウィズコロナ時代」でネットを介したコミュニケーションが増える中特に聴覚障がいのある人たちが抱える課題などを提起する。長谷部区長らが登壇する「都市開発とダイバーシティの調和」では、これからのダイバーシティについて考える。ブラインドサッカーオンライン体験、障がい者も履ける靴のデザインコンペティション、オンラインショッピング体験なども展開する。

 会場ではプロダクトを展示する。山形大学は、昨年に引き続き鶴岡で発見された忠犬ハチ公像の試作品のデータから作ったハチ公像を展示。前面に付けたカメラで人との距離を測り、AI(人工知能)が「近づいてきた=うれしい」「遠ざかった=悲しい」のような感情をつくり、さまざまな鳴き声を発するようになっている。今回は、体表面温度を測定するカメラも付け近づくだけで検温できる仕掛けも備えた。

 日本マイクロソフトは、昨年12月に日本語対応したiPhone用アプリ「Seeing AI」を展示。視覚障がい者向けのアプリで、カメラで映した短いテキストを読み上げたり、バーコードを通じて菓子や文房具などの商品を認識したり、人や風景などを知らせたりする。音の高さに合わせて光が変わり音楽の旋律に合わせて震える「SOUND HUG」は、聴覚障がい者でも音楽を体験できる球体のデバイス。

 そのほか、補聴器「Opn S」、座ったままの姿勢で移動できるチェア「ウェルツ」、互いの顔を見ながら筆談ができるアプリ「WriteWith」、足腰が弱い人の体幹・下肢の運動をアシストする装着型サイボーグ「HAL腰タイプ 自立支援用」なども並ぶ。

 渋谷のまちなか・オンラインでは関連イベントも展開。SHIPS渋谷店(神南1)のショーウインドーには、「デザイン性の高い」車いすや義手、義足などのプロダクトをファッションアイテムと一緒に展示。プロダクトブランド「HERALBONY」は渋谷スクランブルスクエア(渋谷2)にポップアップショップを出店するほか、ウェブ会議ツール「Zoom」のバーチャル背景機能を活用した「オンライン美術館」を開催。Zoomとカメラアプリ「Snap Camera」を活用し顔を中心に使うオンラインスポーツイベント「ARゆるスポーツ」なども予定する。

 開催時間は11時~20時。入場無料。今月8日まで。

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