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ミクシィ、渋谷スクランブルスクエアの新本社公開 全9フロア、初の社員食堂や巨大LEDも

壁面に24メートルの巨大LEDパネルを設置する36階のエントランス

壁面に24メートルの巨大LEDパネルを設置する36階のエントランス

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 渋谷駅直上の高層複合施設「渋谷スクランブルスクエア東棟」28~36階に新本社を構えるミクシィ(渋谷区東1)が12月10日、報道陣向けにエントランスフロアや社員食堂、執務フロアなどを披露した。

【写真】大型LEDで打ち合わせができるスペース「Decision Room」

 1997(平成9)年に渋谷で創業した同社は、2004(平成16)年に立ち上げたSNS「mixi」や、2013(平成25)年に始めたスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」のヒットで急成長。現在は住友不動産渋谷ファーストタワーをはじめ、渋谷エリアのオフィスビル計5棟で約900人の社員が働く。今回の新本社移転について、取締役執行役員CFO大澤弘之さんは「各ビルが徒歩で5~10分離れていたため、今までは各部署のコミュニケーションは図りづらかった。分散していたオフィスを一カ所に集約することで、いろいろな人の考えが組み合わさってイノベーションが生まれるのでは」と理由を明かす。全9フロアの占有面積は2万4602.20平方メートルで、既存オフィスの約2倍の大きさになるという。

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 新オフィス設計に向けたコンセプトは「For Communication(フォ-・コミュニケーション)」。SNSやゲーム、家族向けのサービスなど、「コミュニケーションサービスの創出」を事業の柱に据える同社では、「新オフィスを従業員自らがコミュニケーション体験できる場にしたい」という思いから、各フロアには植栽やソファなど居心地の良いスペースを多数設け、従業員同士、社外パートナーらが気軽にコラボレーションできる環境を用意する。

 36階のエントランスは、「木」を基調とした温かみ、柔らかさのある天井とフロア、窓の外には渋谷の街を一望できる明るく開放的なスペースが広がる。壁面には幅約24メートル、高さ2.7メートルの巨大LEDパネルを設置し、スポーツやゲーム事業などに関連する映像コンテンツのほか、来客の動きにリアルタイムに反応するインタラクティブなコンテンツなども投影していく。「エントランスに入った時の驚きを体験してもらうため、36階のエレベーターホールだけ、あえて黒一色にして暗くしている」と大澤さん。35・36階フロアには、6~24人での利用が可能な計55の会議室のほか、さまざまなイベントが開けるセミナールームも2カ所設ける。各会議室の入り口には、効率的な運用管理を行うため予約管理用iPadを設置し、事前予約せずともリアルタイムでチェックインできる。

 35階のコラボレーションスペースには、「温かく健康的な食事を提供し、働くモチベーションのアップにつなげたい」という思いから、同社創業から初めてとなる社員食堂を設置。平日11時~16時、キッチンカウンターには、肉や魚、野菜をバランスよく使った作りたての総菜が毎日16品並ぶ。従業員は自分の食べたいメニューを、好きなだけ自由にトレーに入れていく。料金は一部を除き量り売りで1グラム1円、「1食500円くらいを基準に考えている」という。支払いはクレジットカード、電子マネーの利用が可能。社員食堂に隣接してコンビニエンスストア「ローソン」も出店し、ドリンクや総菜、パン、菓子・デザートなどを中心に販売する。営業時間は時間9時~20時。

 さらに同階には、壁面全体に大型LEDディスプレー2台を設置する会議室「Decision Room」を設け、開発中のゲームアプリを投影してプレゼンを行ったり、スポ―ツ事業のコンテンツを流しながら社外パートナーと会議行ったりするなど、多様な利用を想定するという。ゲームコンテンツなどの音声を録音するサウンドスタジオや、商品撮影、モーションキャプチャーなどを撮影するスタジオを整備するほか、従業員マッサージルーム(平日10~19時、事前予約制)もある。

 28~34階のオフィスフロアは、なるべく高い壁を減らし、部署を超えたコミュニケーションが生まれる執務スペース。社長や役員も特別な部屋はなく、同じ執務スペース内で仕事する。一人当たりの机幅は1.4メートルと広げ、全座席にはスタンディング業務も可能な昇降式の机を導入。オフィスフロア各階にはKIOSK(パネルタッチ筐体)を導入し、各フロアの従業員の部署情報や座席、各自の会議スケジュールなどをスマホ感覚で検索できる。各座席、ロッカーには電子名札を採用し、各自の名前が電子インクで表示。「コミュニケーションの促進のため、月1回席替えを行うが、電子名札のためデータを一括刷新」でき、利便性も高い。眺めの良い窓側には、簡単な打ち合わせができるオープンなミーティングスペースや、他の雑音をシャットアウトして仕事ができる「フォンブース」(26台)を置いている。

 渋谷スクランブルスクエアの中層部に位置する新オフィス内は、全9フロアにわたって「内階段」を設置。エレベーターを待って移動するよりも、何かあれば内階段を使って移動してすぐに打ち合わせができる環境を整える。内階段そばには、「ミニコラボスペース」と呼ばれる休憩スペースを設け、コミュニケーションを促す。各フロアの内装について、大澤さんは「私たちは、ここで新しいコミュニケーションサービスを提供していきたいと思っているので、あえて今までのイメージを意識させないように心掛けた」と言い、従来のスポーツやゲーム事業に関わるキャラクターなどを一切使わず、シンプルでモダンなオフィスに仕上げたという。

 12月16日より順次引っ越しを行い、来年2月末ごろまでに移転を完了する。同住所での本社登記は3月1日の予定。

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