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渋谷駅東口地下広場、供用開始へ カフェ、都バス定期券発売所も

左奥にカフェや渋谷ヒカリエ改札につながる通りがあり、右手が地下1階に続く

左奥にカフェや渋谷ヒカリエ改札につながる通りがあり、右手が地下1階に続く

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 渋谷駅東口地下広場の供用が11月1日、一部始まる。

「UPLIGHT CAFE」の外観

 渋谷駅街区土地区画整理事業の一環として2010(平成22)年から整備が進められてきた同所。宮益坂中央改札近くに位置する東口地下広場(地下1階~2階レベル)は、JR線や東京メトロ銀座線など地上にある駅と、東急東横線や東京メトロ副都心線など地下にある駅を結ぶ空間で、乗り換え時の歩行者ネットワークにもなる。地下2階の天井一部には、広場からは見えないが移設した渋谷川(下水道化)が流れている。

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 延べ床面積は2フロア計約1600平方メートルで、最高天井高は約6メートル。地下2階は、宮益坂中央改札方面と渋谷ヒカリエ改札方面とつながり、エスカレーターと階段で移動できる地下1階は、地上の駅東口広場方面のB7出入り口と渋谷スクランブルスクエア東棟に続く。通路沿いには3サイズのコインロッカー約100台(400円~700円)を用意。フリーWi-Fi「SHIBUYA Wi-Wi-Fi」も整備することで、利便性の向上も図る。

 広場内には、都市再生特別措置法に基づく道路占用許可を得て、一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントがカフェと都営バス定期券発売所兼案内所を設置。東京都交通局が運営する同所は、9番出入り口近くで営業していた発売所を移転。店頭のサイネージでバス乗り場や時刻表を案内する。2020年6月ごろまでに、隣接して地上の東口バスターミナルに続く階段を整備する。

 カフェ「UPLIGHT CAFE」(TEL 03-6324-2739)は、トランジットジェネラルフィス(恵比寿4)が手掛ける。店舗面積は89.69平方メートル。席数は42席。店頭には供用スペースとして30席ほどを用意する。カウンターにはレンガを採用したほか、ソファやテーブルなどは明るめの木を使い、店舗奥には、アーティスト・神山隆二さんが東京のストリートをイメージして描き下ろしたアートを飾っている。店頭の共用スペースと連動してイベントも開催していく予定で、店内の家具は動かせるようにした。情報発信拠点として渋谷区観光協会の観光案内所などと連動した観光案内なども行っていく。

 フードメニューは、フレンチ「Sincere (シンシア)」(千駄ヶ谷3)の石井真介シェフが監修。竹炭のシュー生地にマリネしたエビとアボカドを挟む「竹炭サンド シュリンプマリネ」(750円)などのサンドイッチ、カモのコンフィとバジルのミネストローネ(550円)などをラインアップ。ドリンクは、コーヒー(420円)やソフトドリンク(380円~)に加え、フルーツや野菜、ハーブなどを真空ミキサーに掛けて作るミクソロジージュース(4種類、各550円)を提供する。客単価は600~700円ほどを想定する。

 ショップインショップとしてベイクショップ「PUFFZ(パフズ)」を併設。かねて地上にシュークリム専門店が出店していたことなどからシュークリーム(300円)を主力メニューに据える。「サクサク食感」のシュー生地にバニラまたは、日本茶専門店「櫻井焙茶(さくらいばいちゃ)研究所」(南青山5)の茶葉を使うほうじ茶のクリームを詰める。シンシアのシグネチャーメニューから想起したたい焼きをかたどったマドレーヌ(230円)や、タピオカをトッピングするほうじ茶とクリームのプリン(450円)などを販売する。営業時間は7時~22時。

 区立渋谷駅東口公衆便所は、男女それぞれの一般トイレに加え、車椅子で利用でき、オストメイト用の整備やフィッティングボードなどを備えた「だれでもトイレ」、男女問わず利用できベビーチェアも備える「みんなのトイレ」を用意する。隣接して、化粧品コミュニティーサイト「@cosme(アットコスメ)」を運営するアイスタイル(港区)が初めてプロデュースするパウダールームを併設。室内・自然光・夜とライトを調光できるインタラクティブミラー4台を備え、アットコスメのアプリと連動して2週間ごとに代わるコスメを試すことができるサービスも展開する。

 来年の東京オリンピック・パラリンピックまでに、宮益坂中央改札方面の通りの拡張やエレベーターの設置を予定するほか、広場の下、最深部は地上から約25メートルに位置する雨水貯留槽を稼働させる。

 併せて駅西口の駅前広場や、地下1階のタクシープール(2027年度供用開始予定)、地下2階の地下車路(今年度供用開始予定)なども整備を進めており、2026年に事業終了となる。事業費は631億円。

 10月30日に行われたオープニングセレモニーで長谷部健渋谷区長は、天井に渋谷川が流れていることから「川の下の地下空間で、渋谷の中でもスペシャルな場所」と位置付け、「道路なのでやれることは制限されているが、カフェスペースを作ったり展示ができたり、にぎわいや収益を生む場になるのでは。地下の新しい名所となるよう覚えてもらい、活用してもらえたら」と呼び掛けた。

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