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渋谷にNY発ディスカウントチケット店「TKTS」上陸 舞台初心者取り込みも

1973年のNY1号店を模して車を改装した店舗で出店した

1973年のNY1号店を模して車を改装した店舗で出店した

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 NYブロードウェー発ディスカウントチケットストア「TKTS(ティーケーティーエス)」の旗艦店「TKTS渋谷」が8月29日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)1階エントランス前にオープンした。

当日・翌日のチケットを取り扱う

 TKTSは、公演当日・翌日のチケットを公式に割引して販売するディスカウントチケットストアとして、1973年にNYタイムズスクエアにオープンし、現在3店舗を展開。繁忙期にはオープン2時間前から店舗前に行列ができ、1日に7000枚のチケットを売り上げるという。

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 日本では、広告やチラシの折り込みなど芸術団体のサポート事業を展開するロングランプランニング(新宿区)が、本国で「TKTS」を運営する非営利法人Theatre Development Fund公認の下、事業展開する。同社は国内での事業展開を目指し2014(平成26)年に同法人を訪問したが、実績が無かったため実現できず、2015(平成27)年からチケット販売店「チケット トゥデイ」を展開してきた。

 「舞台をあまり見たことがない人が足を運んでもらいたい」と考える中、TKTSは「NYに行ったことがある人は見たことがあると思うので、舞台を見たことが無い人も引き付けられるのでは」(同社)と、同ブランドでの事業展開にこだわり、改めて同法人と交渉し日本での展開が決まった。

 観光客が「必ずと言っていいほど訪れる」街であることから渋谷に日本1号店を出店。「現金輸送車を改装した」という1973年の世界1号店を模し、キャンピングカーのような車を改装した車型の店舗を渋谷ヒカリエ前の広場に設置した。旗艦店として専門のコンシェルジュが2人(時間により変動)常駐し、接客や公演の案内などを行う。日により異なるが日本語、英語、イタリア語、中国語、韓国語などに対応する。

 取り扱うチケットは、渋谷ヒカリエ内の劇場「東急シアターオーブ」、原宿のコンセプトレストラン「KAWAII MONSTER CAFE HARAJUKU」(ステージショー)など渋谷区内をはじめ、新宿や有楽町など都内の施設でのチケットが中心。その日取り扱っているチケットは店頭の看板(日・英2カ国語)やホームページに掲載する。販売価格は半額~定価(時期や公演により変動)。支払いはクレジットカード、電子アプリのみで、現金は取り扱わない。

 NYでは原則、ミュージカルチケットのみとなっているが、日本では能や歌舞伎といった伝統芸能や、小規模劇団の演劇、音楽ライブ、スポーツ、展覧会など広義のエンターテインメントのチケットを扱う。

 オープニングイベントには俳優の小手伸也さん、成河(ソンハ)さんらが参加。劇団を主宰している小手さんは、公演の宣伝の仕方やチケットを購入してもらう方法を「常々考えている」と言い、「お客さまが舞台のチケットが出合う場所が生まれたことに大いに期待したい」と話した。

 成河さんは同所を機に「これまでとまた違うお客さまがいらっしゃると、作り手側にも大きな刺激になる」と役者目線の意見も。「いろいろな議論が始まるきっかけになれば。それぞれで文化活動をしてきた人たちがTKTSを中心に横でつながっていければ、機運が高まるのでは」と期待を込めた。

 営業時間は14時~19時。同社は年内をめどに、現在展開する「チケット トゥデイ」をTKTSにリニューアルしていく。

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