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渋谷・宮益坂にオープンイノベーション施設「SOIL」 東急電鉄が開設

イベント時には約100人を収容できるオープンスペース

イベント時には約100人を収容できるオープンスペース

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 東急電鉄が7月1日、スタートアップ企業や大企業などの新しいサービス・プロダクトの社会実装にフォーカスしたオープンイノベーション施設「SOIL(Shibuya Open Innovation lab=通称「ソイル」)」(渋谷区渋谷1)を開設した。場所は宮益坂沿いにある「渋谷たくぎんビル」7階。

「SOIL」のエントランススペース

 いわゆるコワーキング施設ではなく、招待会員制のオープンイノベーションラボとなる同施設。名称は、さまざまな技術を育てるオープンイノベーションの「土壌(=soil)」から名付けられた。施設面積は約365平方メートルで、イベント時には約100人を収容できるオープンスペースのほか、ミーティングスペース2室とオフィススペース1室、エントランススペースから成る。

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 招待会員はオープンスペースを無償でミーティングなどに利用できるほか、SOILのコンセプトに合致するキープレーヤー(投資家、スタートアップ企業、エンジニア、大手企業、官公庁、メディアなど)がイベントや勉強会を開くことができる。オープンスペースは招待会員以外にも、審査を経て有料で貸し出す。

 12日に開かれたメディア説明会で、東急電鉄フューチャー・デザイン・ラボ課長補佐の加藤由将(よしまさ)さんは「アイデアをかたちにしていくシードステージは対象外。プロダクトを持っているか、サービスのプロトタイプを作っているベンチャーが対象。具体的な技術をどうやって社会的に普及させられるか、社会実装に向けた打ち合わせをする空間がSOIL」と話す。

 東急グループでは2015年より、グループ会社のリソースを使って事業共創に取り組む「東急アクセラレートプログラム(TAP)」を展開しているが、SOILではグループ外企業との打ち合わせなどでも利用でき、「東急グループだけに限らない引き合わせ、ミーティングの機会も提供していく」(加藤さん)という。

 オフィススペースは「日経渋谷センター」となり、日本経済新聞社(千代田区)がスタートアップ企業の取材などの拠点として活用していく。デジタル事業担当の渡辺洋之常務(日経イノベーション・ラボ所長)は「(ここを拠点に)渋谷のスタートアップを巡回、取材して、渋谷で記事を書く。言ってみれば渋谷支局のようなもの」と力を込める。渋谷との関係については、「渋谷は単なる若者の街ではなく、スタートアップやイノベーションの街に変わりつつある。日経と渋谷が一緒になると、イノベーションがさらに加速される。スケーラレーターのお手伝いが、かなりできる」と、新拠点に懸ける意気込みを見せる。

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