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渋谷・国学院大で「和装デー」 浴衣で一日生活、ササ飾りや縁日も

浴衣など和装でで授業を受ける学生たち

浴衣など和装でで授業を受ける学生たち

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 夏の節句・七夕が間近に迫った7月5日、国学院大学渋谷キャンパス(渋谷区東4)では和装で過ごす学生たちの姿が見られた。

留学生は浴衣姿で日本語の授業を受けた

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 日本の伝統文化を体験・学習し、より身近に接する機会を創出することを目的に一日和装で過ごす「和装デー」となったこの日。卒業生の発案で2015(平成27)年に始まり、今年で5回目を迎える。募集した約30人の学生ボランティアが春から準備を進めてきた。

 この日は校舎内に更衣室を用意し、着付けをアシストするスタッフらを配置して持参した浴衣などに着替えられるようにした。朝から浴衣を中心に和装した学生たちが見られたほか、同大のキャラクター「こくぴょん」も浴衣姿で登場した。

 和装デーに合わせ、和装の学生が受けられる授業として特別授業「神道と七夕」を実施。40人弱の学生が集まったほか、講師も浴衣姿で授業を行った。イベントに合わせ、同大では毎年交換留学生に浴衣や下駄などの一式を進呈している。留学生たちは浴衣姿で日本語の授業を受けた。

 イギリスからの留学生ジェイソン・デイルさん(33)は「ドラゴンボール」が好きなことから龍の柄がプリントされた浴衣を選んだ。「ちょっと暑いけどとても便利。イギリスでも着たい」と気に入った様子を見せた。「涼しげな印象」の青や紫の花がプリントされた浴衣を着た台湾のコウ・ユハンさん(22)は「ちょっと苦しい」とも。

 サークル仲間で和装したという経済学部経営学科3年の福田実央さんと同学部経済ネットワーキング学科2年の三宿航(わたる)さん。和装で授業を受けるのは「とても新鮮」と笑顔を見せる。福田さんは3年連続で和装デーに参加しており、「着付けもやってくれるので気軽に参加できる」と言い、「友達と写真を撮ってインスタなどに上げる」と楽しんでいる様子をうかがわせた。三宿さんは「浴衣を着る機会もないし、みんなで学校で着られるのがいい」と1年の頃から参加しているという。女性に比べ男性は「少ないが、着ていると目立つ」と言う。

 このほかキャンパス内には竹10本や「ササ棚」を設置。学部ごとに異なる色の短冊を用意し、願い事などを書いて飾れるようにしたほか、ボランティアの学生たちが手造りした風車約300本も装飾。夏にちなみ、輪投げや射的など在校生が無料で体験できる縁日も展開した。

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