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全盲者の映画製作追う実録映画「ナイトクルージング」 渋谷・アップリンクで

全盲の加藤秀幸さん(写真)が映画を製作する過程を追う「ナイトクルージング」より©一般社団法人being thereインビジブル実行委員会

全盲の加藤秀幸さん(写真)が映画を製作する過程を追う「ナイトクルージング」より©一般社団法人being thereインビジブル実行委員会

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 全盲者が映画を製作する過程を追ったドキュメンタリー映画「ナイトクルージング」が3月30日から、渋谷・宇田川町のミニシアター「アップリンク」(渋谷区宇田川町)で上映される。

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 生まれながら全盲の加藤秀幸さんが、目の見えるスタッフたちと短編映画を製作する過程を追った同作。作品は、近未来の宇宙の小惑星を舞台に、生まれながらに全盲の男と目の見える相棒が「ゴースト」と呼ばれる敵を追うSFアクション映画「ゴーストヴィジョン」。目が見えない加藤さんと、見えるスタッフたちそれぞれが互いの頭の中にある「イメージ」を想像しながら映画が作られていく。

 製作には、「シン・ゴジラ」「バイオハザード」のCG制作などを手掛けたジャストコーズプロダクション、ゲーム「ファイナルファンタジーXV」の開発チーム、現代美術家・金氏徹平さんらが協力。声優の山寺宏一さん、能登麻美子さんらがキャラクターの声を務めている。

 メガホンを取ったのは、加藤さんの友人である佐々木誠監督。1975(昭和50)年生まれ。フリーのディレクターとしてCMやPV、テレビ番組の演出を中心に手掛けている。2006年に初監督作のドキュメンタリー映画「フラグメント」がロードショー公開されたほか、映像作家・帯谷有理さん「路地の子」を原作に、熱海を舞台に映画化した「熱海の路地の子」(2018年)などの演出、紀里谷和明監督作「GOEMON」(2018年)などの脚本にも携わっている。今月31日には、佐々木監督作「INNERVISION インナーヴィジョン」(2018年)を1日限定上映する。

 公開初日には加藤さんや佐々木監督らが舞台あいさつを行うほか、以降もトークイベントを予定している。

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