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原宿・竹下通りを「文楽」人形がお練り 若者・外国人観光客らにアピール

若者や外国人観光客らでにぎわう竹下通りを歩いた

若者や外国人観光客らでにぎわう竹下通りを歩いた

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 原宿・竹下通りで3月8日、伝統芸能「文楽(人形浄瑠璃文楽)」の人形などがお練りを行った。

三番叟・姫・娘の人形3体が登場

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 今月9日~12日に明治神宮の鳥居前で行われる、日本財団、一般財団法人「にっぽん文学プロジェクト」が主催する「にっぽん文楽」プロジェクトの公演に向けたもの。同公演は、日本の伝統芸能である文楽の魅力を伝えることを目的に2015年から毎年、街なかに組み立て式の舞台を造り公演を行っている。

 公演に先立ち行われたお練りには、「三番叟(さんばそう)」「姫」「娘」の人形3体が登場。それぞれ3人の「人形遣い」が操りながら、足を動かして歩いている様子を表現したり手を振ったりアピールしながら、全長約350メートルの通りを約30分かけて歩いた。竹下通りを歩く外国人旅行客や若者たちは写真を撮るなど興味深げに見ていたほか、「かわいい」「文楽って何」など話していた。このほか、語り手である「太夫」、三味線といった出演者計15人、長谷部健渋谷区長や原宿竹下通り商店会の関係者らも参加。竹下通りで伝統芸能のお練りを行ったのは初めてという。

 「初めて竹下通りを歩いた」という人形遣いの桐竹勘十郎さんは、「話には聞いていたが若い人たちや外国の方があんなに大勢来られていてにぎやかで、大阪にはない雰囲気かなと感じた」と驚いた様子を見せつつ、「ちょっとでも文楽の雰囲気や人形を見ていただけて良かった。興味を持っていただけたのでは」と振り返った。ここ数日雨模様だったが、「天気も大丈夫そうなので、頑張って務めて喜んでいただけたら」と公演に向け意気込んだ。

 公演では、安珍清姫で知られる和歌山・道成寺の伝説を基にした「日高川入相花王(ざくら)」の四段目「渡し場の段」、同名の能を元にした景事物(舞踊の要素が強い小品)「小鍛冶(こかじ)」を公演する。

 公演は全11回。有料席は完売しているが、立ち見ができる無料観賞スペースも用意する。小雨決行。

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