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渋谷駅西口歩道橋、階段の一部を閉鎖 架け替え工事本格始動

階段の一部が閉鎖された「渋谷駅西口歩道橋」

階段の一部が閉鎖された「渋谷駅西口歩道橋」

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 渋谷駅西口の大型歩道橋「渋谷駅西口歩道橋」の階段の一部が11月1日に閉鎖され、東口で架け替え工事が大詰めを迎えている「渋谷駅東口歩道橋」に続き、西口でも橋の架け替えが本格化する。

渋谷駅「西口デッキ」完成イメージ

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 国土交通省がアクセス・利便性の向上やバリアフリー化を目指し、駅周辺の大規模再開発と並行し事業者と連携して進める基盤整備事業の一環。2013年3月の東急東横線-東京メトロ副都心線相互直通運転開始に伴い始まった渋谷駅南街区・駅街区の再開発事業と並び進められてきた渋谷駅東口歩道の架け替え工事は、9月から10月にかけて「最後の橋桁」の大規模な取り付けや撤去工事を終え、地下道の整備を含め終盤に差し掛かっている。

 すでに地下道の整備に着手している西口では、歩行者動線の変更を伴う「地上」での動きは今回が初めて。1日22時に閉鎖したのは、旧「東急プラザ渋谷」(渋谷区道玄坂1)の建て替え工事が行われている道玄坂一丁目駅前地区の角にある国道246号線(以下246)沿いの階段部分。同区画にある渋谷マークシティ方面に伸びる階段に変更はない。

 一連の西口周辺整備では、老舗立ち飲み店「富士屋本店」などがビル取り壊しのため10月いっぱいで相次いで閉店し、大規模再開発に向け大きくかじが切られた桜丘口地区と西口駅前広場を南北につなぐほか、西口歩道橋は246に沿ってJR線の線路をまたぎ東口歩道橋にもつながる。西口デッキは旧東急プラザ渋谷跡に来年秋に開業する新商業施設とも直結する。

 渋谷駅西口歩道橋は1968(昭和43)年3月、駅前バスターミナルと桜丘方面などを結ぶ、当時日本一となる全長199メートルの歩道橋として開通。幹線道路上にロの字形に広がる橋桁や首都高が頭上に走る「絵になる」ロケーションでテレビドラマや映画の撮影にも使われてきた。

 西口地下道の完成は2020年3月、デッキの完成は同年6月をそれぞれ予定する。駅周辺で渋滞が慢性化している246は、周辺整備に伴い、JR線改良後に高架下の道路幅を現状の38メートルから50メートルに拡幅する計画で、十分な車線幅を確保し渋滞緩和も狙う。

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