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渋谷の実験拠点「100BANCH」1周年で文化祭 昆虫食の実食も

施設外観にはアーティストのYellowさんらがライブペイントした懸垂幕を掲出している

施設外観にはアーティストのYellowさんらがライブペイントした懸垂幕を掲出している

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 JR渋谷駅新南口近くの渋谷川沿いにあるオープンイノベーション拠点「100BANCH(ヒャクバンチ)」(渋谷区渋谷3)で現在、文化祭「ナナナナ祭」が開催されている。

タガメ入りの酒

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 パナソニック(大阪府門真市)の創業100周年記念事業の一環として、同社がロフトワーク(道玄坂1)、カフェ・カンパニー(神宮前5)と共同運営する同所。昨年7月、「次の100年を築く実験区」をコンセプトに、次世代を担う若い世代と共に100のプロジェクトに挑戦する場としてオープンした。

 同施設では、35歳未満の代表者のプロジェクトを推進するアクセラレーションプログラム「Garage Program」を展開。公募し採択されたプロジェクト実践者に同施設内を主要拠点として貸し出している。今回、1周年を機に、同施設内で進められているプロジェクトを公開する場として同イベントを開催。イベント名は、オープン日の7月7日にかけているほか、「為(な)せば成る 為さねば成らぬ」から命名している。

 期間中、試作展示やワークショップなど36のプログラムを公開している。紙と印刷をテーマにした「Papertype×Shibuya」は、ブラックライトを当てると絵柄が浮かび上がるようになっている紙活字を活版印刷した紙で作った風車を展示。「Braille Neue(ブレイルノイエ)」は、点字と墨字(点字では無い文字)を一体にすることで視覚障がい者も晴眼者も読める書体を制作するプロジェクトで、施設内の手すりなどにも同書体のメッセージを掲出している。

 「東京銭湯―TOKYO SENTO―」は、銭湯のある暮らしを提案するプロジェクト。風呂無し物件とその近くにある銭湯を一緒に紹介するサイト「東京銭湯不動産」を今月11日に公開を予定している。創業90年の注文洋服店の4代目が推進する「KISABURO KIMONO Project」は、ファスナーを付けることで組み合わせられる「ピースキモノ」を提案する。

 昆虫食をさまざまなアプローチで提案する「Future Insect Eating」は、6日に実食イベントを行う。シェフやバーテンダーなどとコラボレーションし作った、アリの卵とキャビア、ジンをベースにしたタガメやコオロギの酒、コオロギ2種類からとったダシに素揚げのコオロギをトッピングしたラーメンを提供する。参加費は、前売り=1,500円、当日=2,000円。

 シイタケだしの販売を行う「椎茸祭」(世田谷区)は、シイタケ、昆布、大豆、ゴマを使ったシイタケだし「お!だし」や、3回ほど収穫できるというシイタケ栽培キットを販売。7月7日の七夕と、「干しシイタケの日」にちなみ、シイタケに短冊を付けて笹につるすことで徐々に干しシイタケになる作品も展示する。同日、同施設外壁を使った流しそうめんも予定する。

 「BUSHOUSE」は、29人乗りのマイクロバスを家として改装し、「可動産」という可能性を示すプロジェクト。約1カ月かけて座席などの撤去、壁や床の内装工事、ベッドなど家具の搬入などを進めており、今月7日に出発式を行う。9月から約2カ月かけて全国を同バスで生活しながら回る予定。

 開催時間は10時~22時(1階は11時~23時、飲食利用者のみ)。入場無料(一部有料)。7月8日まで。

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