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W杯ポーランド戦から一夜明け渋谷でごみ拾い 「過剰ではなく当たり前に」

早朝からごみ拾いを行ったNPO「グリーンバード」のボランティアら。W杯グループリーグ突破から一夜明け、サポーターらが残したごみが散らばっていた

早朝からごみ拾いを行ったNPO「グリーンバード」のボランティアら。W杯グループリーグ突破から一夜明け、サポーターらが残したごみが散らばっていた

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 日本代表がサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会でグループリーグ(GL)突破を決めた一戦から一夜明けた6月29日、渋谷では早朝から、集まったボランティアらがごみ拾いを行った。

盛り上がりから一夜明けた渋谷でポイ捨てされたごみを拾うボランティアら

 相手チームのセットプレーからの先制点が決勝点となり敗戦したものの、勝ち点で並んだセネガルをフェアプレーポイント(警告・退場数)で上回り、日本が2大会ぶりに決勝トーナメント進出を決めた前夜。渋谷ではスクランブル交差点を中心にGL突破を喜ぶサポーターが殺到し、盛り上がりを見せた。一夜明け、公共のごみ箱からあふれかえる缶や食べ物などのごみをはじめ、歩道脇や草陰などにポイ捨てされたごみを、回収事業者やボランティアらが拾い集める姿が見られた。

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 原宿・表参道エリアをはじめ全国でごみ拾い活動を行うNPO法人「green bird(グリーンバード)」(渋谷区神宮前6)の呼び掛けで集まったボランティア約20人は、集合場所となったハチ公前を皮切りにごみ拾いをスタート。道玄坂を中心に渋谷百軒店などの裏道も回り、声を掛け合いながら吸い殻やペットボトル、ビニール袋などのごみを集めた。

 同法人副代表の福田圭祐さんは「最近は海外メディアでも試合後の日本人サポーターのごみ拾いが報道されている。会場をきれいにして帰るのは当たり前のこと」と、セネガル戦など他国のサポーターにも影響を与えている日本人の「美徳」について触れる一方で、「試合後の渋谷はお祭りムード一色。でも残念なことに、現地サポーターのようにきれいにして帰る習慣は『当たり前』になっていない」と、試合後のマナーが改善されないことに歯がゆい思いをしているという。

 同法人・学生事務局長の山下涼馬さんも「過剰な捉え方や報道のされ方ではなく、自然にごみを拾えるのがすてきだと思う」と、今後日本人だけでなく海外でも観戦後のマナーが根付くのが理想と展望を明かす。

 ごみ拾い終了後には、ハチ公前広場の一角で試合前の代表選手らと同じように肩を組みながら写真撮影。予選リーグ同組のコロンビア対セネガルの戦況を見て消極的なボール回しを続けた日本代表の戦い方について、「最後まで勝利を目指して戦ってほしかった。悲しくはある」と話した山下さんに対し、会社員の竹田芳幸さんは「リーグ戦だとよくあること。見ていて気持ち良かった」と逆の感想をぶつけるなどサッカー談義にも花が咲いた。

 竹田さんは、「地元で隣の中学の1つ下が長谷部選手だった」といい、「おそらくベンチで状況を知っていて、交代でピッチに入ってからは学級委員長のように試合をコントロールした。なかなか見られることではない」とも振り返っていた。

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