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モーグル原大智選手、渋谷・センター街をパレード 来街者から祝福の声

バスケ通りをパレードする原大智選手(手前左から2番目)

バスケ通りをパレードする原大智選手(手前左から2番目)

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 平昌冬季オリンピック大会で銅メダルを獲得したフリースタイルスキー男子モーグルの原大智選手が4月27日、地元・渋谷のセンター街・バスケットボールストリート(通称=バスケ通り)をパレードした。主催は渋谷区。

来街者らが祝福した

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 渋谷区出身の原選手。3月末に母校・区立広尾中学校で開かれた報告会以来の区でのイベント参加となった。区では「パレードもしたいと思っていた」ところ、渋谷センター商店街振興組合から「(渋谷の)中心であるセンター街から発信していこう」と打診があり、4月に入り急きょ決まったという。

 バスケ通り(往復約300メートル)を歩いてパレードしたこの日。うちわを持った人など原選手のファンと思われる人たちは「おめでとう」「よくやった」と声を掛けるなどしていたほか、女子高生や外国人旅行客、近隣店舗で働いている人などが写真を撮るなどしていた。原選手は笑顔で手を振って祝福に応えた。

 他のメダリストのパレードを見て「いいなとは思っていた」という原選手だったが、センター街での実施に「びっくりした」と言い、「こんなにたくさんの人が来てくれるのがうれしく、頑張って良かったと、また思えた瞬間でもあった」と喜びを表現。人通りの多い通りの中心を歩くのは「恥ずかしかったけど、(僕やモーグルを)知らない人がこういう機会に目にして覚えてくれたと思っていたので、知ってもらえるよう頑張った」とも。

 パレードの前には、毎年4月28日の「しぶやの日」に合わせ、区民や事業者らが参加し清掃活動や環境美化に関する啓発活動を行う「渋谷区一斉清掃」にも参加。今年は当日が土曜であることから前倒しで行った。この日は、パレードの観客・清掃の参加者など合わせて約3000人(主催者発表)が集まった。

 原選手は小・中学生のころに母校周辺を清掃したことはあるという、区の行事に参加するかたちでは初の参加となった。「地元からきれいにしたいと思っていたので手伝えて良かったが、自分が想像したよりゴミが無くてびっくりした」と振り返った。

 平昌五輪から2カ月が過ぎ、「(余韻は)だいぶ落ち着いたので、そろそろ切り替えていかないと」と話す原選手。現在は筋力トレーニングと「フィジカルを落とさないように」しており、ゴールデンウイークは9日間ほどスキー場に行く予定で約2週間ぶりに雪上を滑るという。「またパレードを開いてもらいたいので、次の北京オリンピックでもメダリストになれるよう頑張りたい。練習あるのみだと思うので、全力で打ち込みたい」と意気込んだ。

 1997年渋谷生まれの原選手。小学6年の頃、本格的に競技としてモーグルを始め、16歳で単身カナダへスキー留学。17歳でフリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)に出場を果たし、翌年の同大会では自己最高の4位をマーク。今回初出場した五輪で同競技男子としては史上初、今大会の日本選手としても初のメダリストとなった。

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