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渋谷区生まれ男子モーグル原大智選手が銅メダル 地元からも喜びの声

母校・広尾中在校生たちの寄せ書きが書かれた国旗を持つ原大智選手(広尾中学校フェイスブックより)

母校・広尾中在校生たちの寄せ書きが書かれた国旗を持つ原大智選手(広尾中学校フェイスブックより)

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 渋谷区生まれのフリースタイルスキー男子モーグル日本代表の原大智選手が2月12日、平昌で開催中の冬季オリンピック大会(五輪)で銅メダルを獲得したことを受け、地元からも喜びの声が上がっている。

広尾中の外壁に掲出する原大智選手を応援する横断幕

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 1997年渋谷生まれの原選手は区立広尾小・中学校に通っていた。小学6年の頃、本格的に競技としてモーグルを始め、16歳で単身カナダへスキー留学。17歳でフリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)に出場を果たし、翌年の同大会では自己最高の4位をマークし、W杯年間ランキングで日本人最高位の総合8位の成績を収めた。今回、五輪初出場となった。

 2月9日に行われた予選を全体6位の成績で決勝進出を決めた原選手は決勝が行われた12日、1本目を全体3位で通過すると、2本目には全体1位の82.30点でスーパーファイナルとなる3本目に駒を進め、82.19点で銅メダルに輝いた。同競技男子としては史上初、今大会の日本選手としても初のメダリストとなった。

 原選手は平昌五輪への出場が決まった1月下旬、長谷部健渋谷区長を表敬訪問し「ベストを尽くしたい」と意気込んでいた。2月7日ごろから区では区役所仮庁舎や広尾中学校校舎に応援懸垂幕を掲出し、「渋谷区からオリンピアン誕生!」と書いたポスターを貼り出すなどしていた。

 原選手は五輪出場決定後に広尾中学校に報告へ訪れているほか、昨夏のオフ時には、同校が行っている朝のランニングに参加したという。原選手と共に走った門口勇太郎さん(2年)は「足腰が強くて速かった。ついて行けなかった」と振り返る。

 12日の決勝を「家族で見ていた」という松木凛太郎さん(1年)は「盛り上がったし、銅メダルを取った時はうれしかった」と言い、岡田麟太郎さん(1年)も「家族が大騒ぎするほどうれしかった」とも。奥村泰智さん(2年)は「同じ学校出身で、自分のことのように感じられた」と言い、門口さんも「あまり期待されていなかった選手が銅メダルを取って感動したし、広尾中学生として誇らしく思った」と先輩の偉業を喜んだ。

 原選手の雄姿から「留学など覚悟が必要なことにも挑戦している姿を見て、私もいろいろなことに挑戦していきたいと思った」(廣瀬理音さん、2年)、「決勝で最後の滑りというプレッシャーがかかる中で力を発揮できていたので、僕も緊張することがあっても全力を出せるよう頑張りたい」(二口颯空矢さん、1年)と、刺激を受けていた。

 原選手とLINEでやり取りをしているという同校山本茂浩校長の元には、9日の予選前に同校の生徒たちがメッセージを寄せ書きした国旗を持った原選手の写真が届いた。銅メダル獲得後に「心からおめでとうございます!渋谷、広尾中学校の誇りです」というメッセージを送ると、13日の3時過ぎに「誇りになれてうれしいです! メダル持っていきます!」と返信が届いたという。山本校長は「メダルを生徒たちの前で見せてもらえたら励みになるのでは」と期待を込める。

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