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サンロッカーズ渋谷、連敗止まらずも「自分たちのバスケ取り戻しつつある」

最後までリングにアタックし続けたベンドラメ礼生選手(中央手前)

最後までリングにアタックし続けたベンドラメ礼生選手(中央手前)

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 サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が3月11日、アリーナ立川立飛(立川市)でアルバルク東京(A東京)と戦った。観客数は2747人。

試合開始前には選手や観客らで黙とうをささげた

 ここのところ試合序盤で先行を許し敗戦する試合が続いているSR渋谷だが、この日も3連続得点を許し7点を追う出だしとなった。今節5試合ぶりにスタメン出場した伊藤駿(たかし)選手は「先手を取られ引いてしまい(試合の)トーンをセットできなかった。(ゲーム)コントロールも1つかもしれないが、皆がリングにアタックする意識を100%持ってやっていかないといけなかった」と振り返る。7試合ぶりのスタメンとなったベンドラメ礼生選手も「スタメンとして出たからには積極的にリングにアタックする姿勢を出していくべきだった」と自責する。

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 そうした中、第2クオーター(Q)では開始直後から広瀬健太選手が持ち前のアグレッシブさを見せたほか、「得点することが必要だと分かっていたので積極的にいこうと思っていた」というロバート・サクレ選手のシュートなどで2点差まで追いつくも、A東京に再び突き放され、28対38で前半を折り返した。

 ハーフタイムで伊藤選手がチームメートを集め、「DFからリズムを作ろう」と声を掛け合って迎えた後半。ベンドラメ礼生選手のスチール(攻撃中の相手からボールを奪うプレー)や、ロバート・サクレ選手のブロックショット(シュートブロック)、リバウンドなどDFからチャンスを作り、5連続得点で再び2点差まで詰め寄る場面が見られた。同Qは17対14とA東京を抑えたことについて、勝久ジェフリーヘッドコーチ(HC)は「オンワン(外国籍選手1人)の時間帯に勝つことができたので1つプラス」と評価した。第3Qにアグレッシブさを見せていたベンドラメ選手は最終Qでも積極的にドライブ(ドリブルでシュートまでいくプレー)でファウルをもらったり、スチールを狙ったりしていき、インサイドで強さを見せていたサクレ選手が11得点を挙げるもA東京を捉えることができず、67対75で敗れた。

 A東京アレックス・カーク選手との1対1で強さを見せたサクレ選手は「良いマッチアップできたのは、チームメートが自分を信じてボールを預けてくれたから。カークに対しての出来は満足している」と自己評価した。両チーム最長となる33分弱出場したベンドラメ選手は、「長谷川(智也)さんが出られない時点で30分以上出るつもりではいたが、足が止まっている時間があった。コートに立ち続けるには体力必要」と課題を挙げる。A東京を70点台に抑えたことについては「チームDFできているし悪くはない。悪くないのに勝てないのは序盤からの積み重ねや前半の点差だと思うので、チームとして悪くないところをもっとハードにやりたい」とも。

 SR渋谷は6連敗となり、地区5位に転落。勝久HCは「出だしを除けば、自分たちのバスケスタイルを取り戻しつつある感触はある。気持ちの部分でOFに偏っていたところがDFに戻ってきているのでは。正しいことをやり続ければ必ず自分たちに流れが来るという確信、勇気を持って残りの試合に臨みたい」と話した。

 東日本大震災から7年を迎えたこの日。試合前には両チームの選手たちや観客ら全員で黙とうをささげた。宮城出身の伊藤選手は「親や知り合いからは当時の苦しさを聞いているので、前向いてやっている地元の人たちのためにも何かしていきたい」と言うが、帰郷できるのは年に1・2回程度だという。その中で、「選手会でもクリニックやチャリティーマッチなどに取り組んでいて何回も参加しているが、楽しく、逆に選手たちの方が元気をもらうことが多い。バスケット通して地元の子や被災された方が少しでも元気になるように引き続き取り組んでいく必要がある」と話した。

 SR渋谷は今月17日・18日、長谷川選手の古巣であるシーホース三河をホームに迎える。

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