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渋谷でピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットさんの実録映画 

ピアニストのデイヴィッド・ヘルブゴットさん©UteFreund

ピアニストのデイヴィッド・ヘルブゴットさん©UteFreund

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 シアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)で3月3日、ドキュメンタリー映画「デイヴィッドとギリアン 響きあうふたり」が公開される。

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 アカデミー賞主演男優賞などを受賞した「シャイン」(スコット・ヒックス監督)のモデルとなったピアニストのデイヴィッド・ヘルフゴットさんと妻ギリアンさんのドキュメンタリー映画となる同作。

 デイヴィッドさんは1947年オーストラリア生まれ。父親の指導の下ピアノを始めると、10代で「ABC器楽声楽コンクール」に6度入賞と才能を開花させ、英国王立音楽大学に特待生として進学。1970年、英「ロイヤル・アルバート・ホール」での演奏会はチケットを完売させるも、終了後に神経衰弱状態にとなり翌1971年にオーストラリアに帰国。統合失調感情障がいとの診断を受け、約11年神経科病院や施設で過ごし、1980年代初めにワインバーのピアニストとして公での演奏を再開した。

 デイヴィッドさんがギリアンさんに出会ったのは1984年で、出会った翌日にプロポーズをしたという。ギリアンさんの助けもありながら、小規模なコンサート出演を経て、1986年にオーストラリアでツアーを行うとチケットは完売。その後もドイツやデンマークでもコンサートを開いた。同作では、シュトゥットガルト交響楽団とのヨーロッパ・コンサートツアーに同行したほか、デイヴィッドさんやギリアンさんの日常、インタビューなどで構成する。

 メガホンを取ったのはコジマ・ランゲ監督。1976年ドイツ・ハンブルク生まれ。ハンブルク州立オペラ劇場の児童合唱団のメンバーとして、子どものころから世界中を回った経験を持つ。1998年~2003年に「バーデン・ヴュルテンベルク映画アカデミー」で映画製作を学び、2006年にアルゼンチン出身の音楽家4人を扱った実録映画「CHAMAME」で監督デビュー。その後、テレビドラマやドキュメンタリーを製作するとともに、ドキュメンタリー映画のワークショップを開くなどしている。

 公開初日の3日には女優・東ちづるさん、10日にはピアニスト若林顕さんをそれぞれ招き、トークショーを行う予定。

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