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現代美術作家・スプツニ子!さんが考える「ファッションの未来」、西武渋谷店で展示

洋服も「細胞から培養して作れるようになるのでは」と話すスプツニ子!さん

洋服も「細胞から培養して作れるようになるのでは」と話すスプツニ子!さん

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 西武渋谷店(渋谷区宇田川町)A館・7階特設会場で8月18日、現代美術作家スプツニ子!さんがファッションの未来を考察した展覧会「bionic by sptniko!」が始まった。

「培養」から着想を得たインスタレーション作品

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 iPS細胞(人工多能性幹細胞)や細胞を人工的に作る「3Dバイオプリンター」などバイオ技術の発展を背景に、「細胞や腫瘍、微生物などで洋服を作ることができるようになるとしたら?」という仮説を基に、バイオ技術から生まれるファッションの未来を考察する。

 数学者であるイギリス人の母親、日本人の父親をもつスプツニ子!さん。英インペリアル・カレッジ・ロンドンの数学科と情報工学科を卒業後、英国王立芸術学院デザイン・インタラクションズ専攻修士課程を修了。在学中から「テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会」を反映させた映像作品を制作していた。2013年、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ助教に就任している。

 場内中央の床には、培養液の色であるホットピンク色を映し出すLEDパネル(約6メートル四方)を配置し培養液をイメージ。その上に、寝袋のような形からドレスに変化していく細胞をピンク色のバルーンで表現した、バルーンユニット「DAISY BALLOON」とのコラボレーション作品を展示。LEDパネルには、培養肉を研究する団体「Shojinmeat Project」協力の下で撮影した鶏肉の細胞を培養した際の映像も映し出している。

 仏パリのデザイナーSho Konishiさんとコラボレーションした作品は、3Dバイオプリンターで作った体のパーツに細胞を付けて培養するプロセスを表現。マネキンに、細胞をイメージした白のレースや毛細血管をイメージした赤や黒の糸でかたどったドレス着せている。

 併せて、そごう・西武の自社ブランド「ハニカムモード」とのコラボレーションコレクションも企画。同館1階プロモーションスペースに出店する限定店では、Konishiさんデザインした「ヒーラ細胞」の写真をプリントしたTシャツ(9,612円)など、「培養・増殖」をコンセプトにしたアイテムを販売している。

 スプツニ子!さんは「MITメディアラボで研究やテクノロジーに囲まれている中、最新の研究で遺伝子組み換えとかでいろいろ技術でさまざまなものが作れるようになっているのが面白いと感じた。エシカルじゃないと問題になっているレザーやファーも細胞から培養して作れるようになって着られるようになる未来も待っているのでは」と同展のスタートを振り返り、「身にまとうというより、自分の体の一部としてのファッションの可能性。皮膚がスクリーンになるなど、体のパーツとファッションの境目がなくなるかもしれない」と考察する。「難しいことを考えずに時間を過ごして夢想してほしい。寝っ転がって、培養されている気分になってもらいたい」と笑う。

 開催時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで、最終日は17時まで)。入場料は一般・大学生500円ほか。9月3日まで。

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