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表参道「ルイ・ヴィトン」アート空間で仏作家の展覧会 島の形を楽曲化した試みも

映像インスタレーション「A Journey that wasn’t」より©ADAGP, Paris 2016

映像インスタレーション「A Journey that wasn’t」より©ADAGP, Paris 2016

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 ルイ・ヴィトン表参道店(渋谷区神宮前5)7階のアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン東京」(TEL 03-5766-1094)で9月30日、仏アーティスト、ピエール・ユイグさんの展覧会第2弾「Pierre Huyghe-PartII-A JOURNEY THAT WASN’T-CREATURE」が始まる。

島で発見したアルビノのような白いペンギン

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 ルイ・ヴィトンが2014年にパリの森林公園・ブローニュの森にオープンした文化・芸術施設「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」がキュレーションし、所蔵作品を国内各地の「エスパス ルイ・ヴィトン」で紹介するプロジェクト「Hors-les-murs (壁を越えて)」の一環。

 今年6月からドキュメンタリー映像作品2点を紹介していたが急きょ展示を差し替え。新たに展示するのは、映像インスタレーション「A Journey that wasn’t」とペンギン型ロボット「Creature」の2作品で、共に2005年に始まったプロジェクトの中で制作した。

 「A Journey that wasn’t」は、地球温暖化により南極大陸の氷が解けてできた島にアルビノのような白いペンギンを探しに行った探検旅行をたどる作品。ユイグさんがアーティストと科学者で構成された探検隊と共に上陸した島では、形を光と音のシークエンスに変換することができる機械で島の形を計測。そのデータを楽譜に書き起こし、NYセントラルパーク内のスケートリンクで開いたパブリックイベントで交響楽団が演奏することで、観客に「島を聴かせた」模様を収めている。

 パブリックイベント時、会場は照明器具や霧、ホログラムで島の形や雰囲気を表現。その中に、実際に島で見つけた白いペンギンを模したロボット「Creature」も配置。展覧会会場に展示するのは、実際にパブリックイベント時に使ったロボットになるという。

 ユイグさんは1962年フランス生まれ。NYメトロポリタン美術館やパリポンピドゥーセンターなど各地で個展開いているほか、ドイツ「dOCUMENTA(13)」などの国際芸術祭にも参加。2001年にはフランス代表としてベネチア・ビエンナーレに出展し、審査員特別賞を受賞した。

 開館時間は12時~20時。入場無料。来年1月9日まで。

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