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渋谷パルコ、43年の歴史に「いったん」幕 2019年秋に向け建て替え

閉店のあいさつを終え頭を下げる柏本高志執行役店長(中央)ら

閉店のあいさつを終え頭を下げる柏本高志執行役店長(中央)ら

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 渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)が8月7日、一時休館した。同館の建て替えを中心とした再開発「宇田川町 15 地区開発計画」に伴うもの。

閉店セレモニー後、メッセージが記された幕が下ろされた

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 1973(昭和48)年にパート1、1981(昭和56)年にパート3が、それぞれ開業した同店。1975(昭和50)年にはパート2を開業するも、賃借していたビルの耐震補強問題を受けて2007年に休業、2011年4月に閉館している。渋谷店はパルコの旗艦店として、新進気鋭のファッションブランドなどを積極的に誘致してきたほか、ミュージアム・劇場を併設することで文化的な情報発信も行ってきた。テナント数は2館合わせて約180店舗で、昨年度の売上高は約153億3,600万円。

 最終日となったこの日、午後には「渋谷公園通りメモリアルパレード」が行われたほか、18時からは来店客にドリンクやフードをサービスし、出入り口では記念の缶バッジを配った。21時に閉店した後、同館スタッフが公園通り側出入り口に整列し閉店セレモニーが始まった。あいさつで柏本高志執行役店長は「次のステージにステップアップするために、新しいストーリーを描くために建て替える。渋谷パルコの魂、精神は変わらない。新しい価値観、カルチャーが生まれ、育ち、混在し、融合していく施設をつくっていきたい」と意気込みを見せ、「よりパワーアップして、2019年秋、3年後、新生パルコがオープンする。43年間、ありがとうございました」と言い頭を下げた。その後、紙吹雪が舞い、エントランスに「ありがと。サンキュー。しばらく、またね。3年先で、待ってるよ。」と書かれた幕が下ろされた。

 新築するビルは1棟で地下3階~地上20階。高さは約110メートル。延べ床面積は約6万5000平方メートル。物販・飲食などの店舗のほか、現在も展開している劇場などの文化発信施設、若手クリエーター育成施設、事業化支援施設も導入。オフィスや駐車場なども予定。歩行者ネットワークや帰宅困難者支援機能の整備なども取り組む。

 新築ビルの工期は2017年3月~2019年9月を予定。

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