旧渋谷区役所を訪れる人、仮庁舎移転後も後を絶たず

誤って旧庁舎を訪れた人に仮庁舎を案内する区の職員

誤って旧庁舎を訪れた人に仮庁舎を案内する区の職員

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 建て替え工事に伴い10月9日で業務を終了した旧渋谷区総合庁舎(渋谷区宇田川町)を誤って訪れる人の姿が後を絶たない。

旧庁舎周辺の看板では区役所移転をアピール

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 1964(昭和39)年に建設された旧庁舎は、耐震災時の活動拠点としての耐震診断基準値を下回っていたことから建て替えが決まっている。そのため、今月13日から美竹の丘・しぶや(渋谷1)の一部、旧東京都児童会館跡(同)、渋谷区立美竹公園(同)の一部に仮設建設した仮庁舎での業務が始まっている。

 区ではかねて、区報や公式ホームページ、ツイッターなどで移転に関する情報発信をしていた。一方で、誤って旧庁舎を訪ねる人もいると見込み、13日から案内スタッフとして職員を配置。旧庁舎から仮庁舎までの道順を記した地図を印刷したチラシを配布している。

 当初は1人で対応していたものの、「手が回らなくなった」ことから5人に増員。13日に配布したチラシは約700枚に上ったという。旧庁舎周辺の看板などには「区役所は移転しました」という文言とともにチラシと同じ地図を掲出し、仮庁舎を案内している。

 誤って旧庁舎に訪れた人は「区外の人が多かった」ほか、建て替えることを知っていたが移転日を知らなかった区民らがいたという。総務部庁舎建設室の杉浦小枝室長は「予想より多かった」と驚いた様子だったものの、「移転を全く知らないという方はほぼいらっしゃらず、現状トラブルもない」と話す。区では人数を減らしながら10月中は案内スタッフを配置する予定。

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