青山通り沿い「こどもの城」、来館者数2800万人突破

左から藤田興彦理事長と2800万人目の来館者となった美田さん一家

左から藤田興彦理事長と2800万人目の来館者となった美田さん一家

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 閉館が決まっている青山通り沿いの国立総合児童センター「こどもの城」(渋谷区神宮前5)の来館者数が7月13日、2800万人を突破した。

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 1985(昭和60)年に開館した同館。1979(昭和54)年の国際児童年を記念し、厚生省(当時)が構想・建設。財団法人児童育成協会が運営している。地上13階・地下4階建ての館内には、体育室・プレイホール・音楽ロビー・パソコンルームなどの施設を備え、子ども向けの「遊び」のプログラムを提供。青山劇場と青山円形劇場の2つの劇場、レストランなども併設する。「子どもの遊び方や遊び場所が多様化したこと」や建物の老朽化の進行などから、2015年3月の閉館が決まっている。

 2800万人目の来館者となったのは、世田谷区在住の美田(みた)良輔さん(30)と妻・里菜さん(29)の長男・晃太郎くん(2)で、次男・哲平くん(2カ月)含め家族4人で訪れた。この日の目当ては、親子で遊べる「0・1・2歳のぽかぽか広場」や童話などのミニコンサート「うたってハッピー」。

 里菜さんの友人の勧めもあり初めて足を運んだというが、「ママ友の間では大ニュース」(里菜さん)で、閉館については聞き及んでいたという。普段は自宅や近所の公園で遊んでいると言い、「なかなか遠くに遊びに行けないし、家の中も広さに限りがあった。(都内には)小さい子が遊べる施設は少ないのでありがたかった。(閉館してしまうのは)残念」と話す里菜さん。閉館までに「また来ると思う」とも。

 この日開かれたセレモニーでは、藤田興彦理事長が感謝状と「おめでとう」の5文字を書いたクッキーを進呈。約100人のこどもの城児童合唱団も登場し、「こどもの城の歌」「ビューティフルネーム」など6曲を披露した。同理事長は「これだけの方に来館いただいたことに感謝している」とあいつし、「閉館まで変わらず精いっぱい楽しんでいただけるよう、明るく楽しく元気にやっていく」と意欲を見せた。

 閉館前の最後の夏休みを迎える同館では今月19日~8月31日、「おもしろあそびコレクション」と題し、スポーツや音楽、科学などのプログラムを繰り広げる。

 開館時間は12時30分~17時30分(土曜・日曜・祝日、学校の春・夏・冬休みは10時~、入場は閉館の30分前まで)。月曜休館(祝日の場合は翌火曜が休館)。入館料は、大人=500円、子ども(3歳~17歳)=400円。

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