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特集

Bリーグ2021-22、サンロッカーズ渋谷特集 伊佐勉ヘッドコーチ

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45年ぶりにバスケットボール日本男子代表がオリンピック出場を果たした東京大会から約2カ月、国内プロリーグの「Bリーグ」が今季も開幕した。
サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)は昨シーズン、4シーズンぶりにチャンピオンシップ出場を果たすも初戦で涙をのんだ。初のBリーグ制覇に向けた戦いを前に、今季もチームを率いる伊佐勉ヘッドコーチに話を聞いた。

「結~ALL IN~」掲げ戦う新シーズン

――Bリーグも6シーズン目を迎えました。

選手もスタッフも、もちろん僕もすごくワクワクしています。

――今シーズンのスローガンが、過去2シーズン掲げていた「個」ではなく「チーム」で戦うという思いを込めた「結~FIGHT AS ONE~」から、「結~ALL IN~」に代わりました。

チームでやることは皆分ってきているので、ゆるぎない「結の精神」はできていると思います。でも去年までと同じようなことをしていても、去年と同じ、それ以下の結果にしかなりません。選手・スタッフ、一人一人が1歩でも2歩でも上に行き、その集合体で戦うことによって去年とは違う景色になると思い、どういう時でも持っている力を全て注ぎ込むという意味を込めました。

――開幕目前ですが、チームの状態はいかがですか?

コロナの影響もあり、僕が予定していたより少し進み具合が遅くなった感じはありますが、選手もスタッフも最大限、できる限りのコンディションを保てているかな、という感じです。でも、この1週間の練習は満足いっています。

――今年もディフェンスがチームの軸になりますか。

そうですね。新加入選手もアクティブに動ける選手ばかりなので、この2年でやってきたものをつなげつつ、(昨シーズンは)ファウルが多かったことが反省点ではあるので、減らしたいということで、夏のディフェンス練習から「手を使うな」とは口酸っぱく言ってきました。激しさは残して、ファウルをしないように、と難しい注文をしていますが、うちの選手たちはできると思っています。

――オフに取り組んできた部分は?

まず、我々のスタンダードであるインテンシティーの高いディフェンスをもう一回思い出すことに加え、新加入の選手を含めて再構築することに取り組みました。激しさ、インテンシティーレベルとしては8割くらいできているかと思いますが、公式試合は別物なので同じレベルでできるかは別です。一通り練習はしましたが、細かい部分のクオリティーはまだまだなので50%くらいかと。そこは試合をしながら皆で成長していければいいです。

――昨シーズンの終盤は、Wチームなどの仕掛けがうまく機能しない場面も見られました。

アグレッシブにやるのは変わらないので、(今季も)どこかで仕掛けます。ただ、その時の選手同士の連動性、コミュニケーションのクオリティーは上げないといけないと思っています。

――オフェンス面では昨シーズンの1試合平均得点が約85点と、リーグでも上位でした。

オフェンスはこの2年間そこまで時間を割いたわけではないので、そういった意味では85点という数字はものすごく満足しています。それも全てはディフェンスから始まっていました。加えて昨シーズンはオフェンスリバウンドの数をキープできていたことも要因です。オフェンスリバウンドに行けるようなオフェンスができるかは、シーズン開幕から注意深く見ていかないといけないかなと考えています。

2シーズンの積み重ね+新戦力

――昨シーズン、リバウンドでも貢献したチャールズ・ジャクソン選手が移籍してしまいましたが、4シーズンぶりに復帰したジョシュ・ハレルソン選手も「リバウンド王」を獲得したこともあるリバウンドに強い選手ですよね。

どちらかというとジョシュは、うちのウイークポントでもあるディフェンスリバウンドに長けているので、それが来てもらった理由の一つです。

――オフェンス面ではインサイドだけでなく3ポイントシュートも得意としていますよね。

ジョシュやライアン(・ケリー選手)が出ている時間帯はコートが広くなると思います。これまで以上に(インサイドプレーヤーの)マック(=ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手)、日本人シューターの生かし方が明確になるのでは。

――新加入選手としてはもう一人、192センチのシューティングガード・スモールフォワード高橋耕陽選手を獲得しました。

サイズがあってボールを持てるプレーヤーを探していました。加えて体も強いことは分かっていたので来てもらいました。SR渋谷のディフェンスにアジャストできるか心配はありましたが、ハードディフェンスができる選手なので、好守において期待しています。

――ポイントガードでは4シーズン在籍した山内盛久選手が移籍してしまいました。

今のところ、(ベンドラメ)礼生、渡辺(竜之佑選手)で通せればいいと思っています。けがやファウルトラブル時の準備としては、田渡(修人選手)、盛實(海翔選手)を考えていますが、2人はスコアに長けているので、できるだけスコアに集中させたいです。盛實のポイントガードも超攻撃的で面白いとは思っていますが。

――田渡選手は昨シーズン、武器である3ポイントシュートの成功確率が約38%とチームで2番目に決めていましたね。

フロアバランスをよく見られる選手なので、周りを生かすようなスペーシングを取るなどしていました。そこも必要ですが、彼にはもう少しガツガツ点を取りに行かせた方がチームの助けになると思っているので、もうちょっとボールを持たせて得点に絡んでほしいです。僕も含め、彼にプレーしやすい環境を作ってあげられたらと考えています。

――昨シーズンの上位3チームは、外国籍選手2人と同時起用ができる帰化選手やアジア特別枠の選手がいました。サンロッカーズ渋谷はどちらも獲得していません。

(昨シーズンの)結果からも出ている通り、いないのは不利かなとは思っています。ビッグマンは難しいとは思いますが、ガード陣などでアジア特別枠の選手も来ているので、そこは日本人選手が張り合ってほしいという気持ちはあります。

――プレシーズンマッチではルーキーの西野曜選手がビッグマンとマッチアップする場面もありましたね。

彼が正規の3番(スモールフォワード)になるまでにもう少し時間がかかります。4番(パワーフォワード)がある程度できるというのは昨シーズンに証明できているので、彼を生かすためには4番で使いながらプロのゲームに慣れさせたいと思っています。日本人選手でもサイズのある選手はいるので、3番で出る時の準備も含めて彼には期待しいます。

「ボールをもぎとるディフェンスのスタイル」を見てほしい

――開幕戦は名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの対戦です。

(名古屋は)超攻撃型のチームなので、彼らのペースでプレーさせるとどうしようもなくなってしまいます。フルコートで常にボールにプレッシャーを掛けて、少しでもテンポが崩せたら勝算はあると思っています。

――試合を作る上で、スターティングメンバーも重要だと思います。これまでは、チームカラーである「アグレッシブなディフェンス」を体現する選手を起用してきましたよね。

考え方としては今シーズンも同じです。言えない部分ではありますが、まだ固まっていないのが現状です。ハードな練習をしていて、誰もがどこかしらを痛めているので、当日のコンディションを見て決めようと思っています。

――開幕戦を勝利し、好スタートを切りたいですね。

昨シーズンは開幕3連敗をしてしまいメンタル的にもきつかったので、今シーズンは1勝目をできるだけ早く上げたい気持ちがあります。開幕戦、特に土曜日の試合を何が何でも勝ちに行こうと皆で話しているので、ファンの方たちには、その勝ちにいくスタイル、ボールをもぎとるディフェンスのスタイルを見てほしいです。

SR渋谷の2021-22シーズン開幕戦は10月2日・3日、ホーム青山学院記念館(渋谷区渋谷4)に名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎える。

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