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渋谷で自主映画フェス「ぴあフィルムフェス」-入賞監督は平均25.9歳

入選監督の中で最年少となる21歳の山本圭祐監督が製作した6分の短編16ミリフィルム作品「疾走ラブレター」より

入選監督の中で最年少となる21歳の山本圭祐監督が製作した6分の短編16ミリフィルム作品「疾走ラブレター」より

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 渋谷パルコ・パート3(渋谷区宇田川町)8階の映画館「シネクイント」で9月14日から、自主製作映画の映画祭「ぴあフィルムフェスティバル」が開催される。主催はぴあ(東1)ほか。

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 今年で35回目を迎える同フェスは1977(昭和52)年、「映画の新しい才能の発見と育成」をテーマにスタート。コンペティション部門「PFFアワード」には今年、511本の応募があり、約4カ月かけて同フェスで上映する入選作品16本を選出した。「極道の妻たち 情炎」(2005年)や「相棒シリーズ X DAY」(2013年)などを手掛ける橋本一監督や俳優の森山未來さんなどの5人で構成する最終審査員が審査を行い、同フェス最終日に各賞を発表。グランプリ受賞作は10月に開かれる東京国際映画祭の「日本映画スプラッシュ」部門で上映する。

 今年の入選監督の最年少は21歳で、平均年齢は25.9歳。「近年活躍が目立つ」女性監督は5人が入選した。作品は、小学1年生の女の子を主人公に展開する「いたいのいたいのとんでいけ」(朴美和監督)、団地に住む少年と少女の交感を描く「きみの信じる神様なんて本当にいるの?」(猪狩裕子監督)、6分という短編16ミリフィルム作品「疾走ラブレター」(山本圭祐監督)、希望も無い日々を淡々と生きる人々に起きるささいな出来事を描いたファンタジー「山守クリップ工場の辺り」(池田暁監督)、世の中にあふれたゾンビたちと共に生きる日本人の生活を描いた「Living with the Dead」(富樫渉監督)ほか。

 招待作品部門では2つの企画を用意。今年5月に逝去したアメリカの特撮映画の巨匠、レイ・ハリーハゼン追悼企画として、製作・特撮で携わった冒険ファンタジー「シンドバッド7回目の航海」(ネイザン・ジュラン監督、1958年)、最後の作品となった「タイタンの戦い」(デズモンド・デイヴィス監督、1981年)など3作を上映。そのほか、「ぐるりのこと。」(2008年)などを手掛ける橋口亮輔監督など現役で活動する監督らを招き、作品を上映するとともにテーマに沿ったトークを行う講義形式のプログラムも展開する。

 当日券は、コンペティション部門=1回券1,200円・学生券800円、招待作品部門=同1,500円・同1,200円。今月20日まで。

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