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渋谷駅周辺の都市計画、都が決定-3街区の開発が具体化へ

計画建物イメージ(原宿方面より)左から渋谷ヒカリエ、駅街区の東棟・中央棟・西棟、道玄坂街区

計画建物イメージ(原宿方面より)左から渋谷ヒカリエ、駅街区の東棟・中央棟・西棟、道玄坂街区

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 東急電鉄やJR東日本など5者は6月17日、今年1月23日に都市再生特別措置法に基づく都市計画提案を行った3つの事業が東京都から都市計画決定されたと発表した。事業は「渋谷駅地区 駅街区開発計画」「渋谷駅地区 道玄坂街区開発計画」「渋谷駅南街区プロジェクト(渋谷3丁目21 地区)」。3街区は、今回の決定により、開発の計画段階から具体化の段階へ移行する。

駅前広場とデッキのネットワーク(スクランブル交差点付近上空より)

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 東急東横線渋谷駅跡を含む「駅街区」開発の計画建物は、渋谷駅周辺地区で最大級となるオフィス(貸し床面積約7万平方メートル)と商業施設(店舗面積約7万平方メートル)を併せ持ち、計画全体の中心的役割を果たしていく。階数は、東棟=地上46階・地下7階、中央棟=地上10階・地下2階、西棟=地上13階・地下5階。建物低層部・広場整備のデザインアーキテクトには、隈研吾建築都市設計事務所やSANAA事務所も起用する。予定工期は2013年度~2027年度。開業予定は、東棟=2020年、中央棟・西棟=2027年。

 東急プラザや隣接する街区の一体的な開発を目指す「道玄坂街区」では、高層部にハイグレードオフィス、中低層部には商業施設を計画している。1階の一部に空港リムジンバスの発着場を含むバスターミナルを導入するほか、観光支援施設などを整備する。階数は、地上17階、地下5階で、予定工期は2015年度~2018年度。2018年度の開業を予定。

 東横線渋谷駅のホーム・線路跡地を利用し、クリエーティブ・コンテンツ産業拠点を目指す「南街区」では、フロア当たり約640坪の整形オフィス(貸し床面積約4万5000平方メートル)を高層部に配置し、中層部には約200室のホテル、低層部にはホール商業施設などを備える。併せて、約600メートルにわたる渋谷川沿いの遊歩道も整備する。階数は、地上33階、地下5階。予定工期は2013年度~2017年度。2017年度の開業を予定する。

 これらの計画建物や広場、昨年開業した渋谷ヒカリエなどをつなぐ多層の歩行者ネットワークを整備し「一体感を高める」としている。計画では、2027年までに全ての街区が開業予定。

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