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恵比寿で若手作家3人展「行きつ戻りつ つくり つくられること」

本棚下のストックボックスを移動させた空間を使った山極満博さんの作品「Atelier」

本棚下のストックボックスを移動させた空間を使った山極満博さんの作品「Atelier」

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 恵比寿の複合アート施設「NADiff A/P/A/R/T(ナディッフ・アパート)」(渋谷区恵比寿1、TEL 03-3446-4977)地下1階「NADiff gallery」で現在、若手作家3人による「行きつ戻りつ つくり つくられること」展が開催されている。

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 参加アーティストは、1990年代半ばからピンホールカメラの手法を用いて「世界を知覚する手掛かりとしての写真」をテーマに作品を展開している美術家・佐野陽一さん、日ごろから会場にあるものを使って制作・発表を行っている造形作家・久村卓さん、移動と距離、スケールをテーマに、絵画や写真、インスタレーションなどの手法で「見ること」の関係性を描いている現代美術家・山極満博さんの3人。同展では、それぞれが表現するメディア、プロセス、展示手法で「協働」し、「つくられること=展示」を想定しながら「つくること=作品」に向かう「制作のプロセスを逆にたどる」試みを行う。

 ギャラリーには久村さんと山極さんが選んだ、佐野さんの写真10点を展示。1階店内にある備品や什器を移動させてオブジェクトを構成する久村さんは、普段は開放していないストックルームでビデオインスタレーションなど、全7点を展開。山極さんは1階から続く階段下に、ミニチュアサイズの佐野さんの写真、オブジェなどを用いて小さな空間を作り出すなど、久村さんが備品や什器を移動させることでできた空間に「スケールと言う文脈を持ち込んで」作品を構成する(全7点)。

 期間中、1階にも作品を展示。久村さんの石せっけん「硫黄岳の山頂」、フォトレザープリント、本棚下のストックボックスを移動させた空間を使った山極さんの作品「Atelier」など。

 営業時間は12時~20時。月曜定休。2月12日まで。

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