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渋谷で「切りグラフ付箋」展-ポスト・イットで人や動物など表現

Killigraphこと瀬川卓司さんが持つのは自身をかたどった「切りグラフ付箋」

Killigraphこと瀬川卓司さんが持つのは自身をかたどった「切りグラフ付箋」

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 渋谷「アップリンク・ギャラリー」(宇田川町、TEL 03-6825-5502)で現在、付箋で人や動物をかたどった作品を手掛けるKilligraph(キリグラフ)さんの個展「ふせんで作るミニチュア切り絵 切りグラフ付箋展」が開催されている。

侍をかたどった作品

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 Killigraphこと、エディトリアル・デザイナーとして10年ほど活動する瀬川卓司さんが手掛けている「切りグラフプロジェクト」の一つである「切りグラフ付箋」は、江戸~明治時代に錦絵の中のおもちゃ絵の一つとして流行した「立版古」を現代風にアレンジしたもの。ポスト・イットなどの付箋を人や動物などの形にカットした「付箋彫刻作品」だ。2007年から作った作品を飲食店や公園など出掛けた先に「こっそり」置き写真で撮ったものをブログで紹介。作品はそのまま置いて帰るという。

 同展は、付箋切り絵の作り方やコツ、型紙266点などを収録した「ふせんで作るミニチュア切り絵」(ブティック社)の発売(今月23日)を記念して開くもの。「切り抜いた写真を、組み合わせて作るフォトモは既にあるので、『新しい素材』を探し、最初はボトルガムに付いている捨て紙で作ってみた。手軽に作りやすい紙で、のりもついているので立てることもできる。これを利用しようと思った」と振り返る瀬川さん。

 「見せ方が大事」と、ミニチュアの飛行機や家などと共に作品を展示。会場には、犬や猫、ゾウ、ラクダなどの動物やショベルカーなどの重機、車、侍やバレリーナ、映画「プラトーン」の兵士を模した作品、キャリーバッグを手にした人など500型近くが並ぶ。

 「たかが文房具だが、アートとして見てほしい。『彫刻作品』と言っているが、難しく捉えずに身近なもの、『使い捨て』くらい気軽なアートとして遊んでいただけたら」と瀬川さん。「シルエットで伝えなくてはいけないので、ポーズや分かりやすさが大事。雑誌や図鑑、映画などからモチーフを探すが『面白そう』と思い作ってみたら、いまいちだったりすることもある。バレリーナや『プラトーン』(の兵士)などは細部が細かく難易度が高い」とも。

 期間中、バレリーナや侍、消防士、ピザの配達員、1950年代のフランスのファッション(女性)などの「切りグラフ付箋」(3体、525円)や植木のネームプレート用で、ラウンドガールをモチーフにしたプラスチック製の「切りグラフプレート(仮)」(1体、315円)を会場限定オリジナル商品として販売する。

 開催時間は12時~22時。入場無料。今月27日まで。

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