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未来の作品、売ります-TWS渋谷で復興支援企画「未来オークション」

写真家や画家などがこれから制作する作品をオークションにかける(写真=「未来オークション」のロゴ)

写真家や画家などがこれから制作する作品をオークションにかける(写真=「未来オークション」のロゴ)

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 「未来の作品、売ります」――アーティストやクリエーターが展開する3.11復興支援プロジェクト「ACT FOR JAPAN」は4月16日・17日、トーキョーワンダーサイト渋谷(渋谷区神南1)で「3.11復興支援 未来オークション」を開催する。

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 東日本大震災を受け、アーティストやクリエーターが「アートを創り出す人とアートを楽しむ人が一つの力となり、被災地・日本を元気にしていくプラットフォームになること」を目指し、展開している「ACT FOR JAPAN」。今月1日にはバイオリン奏者アテフ・ハリナシさんの演奏や写真家・村山長さん、蓮井幹生さんによるスライドショーなどを行ったチャリティーパーティーを開き、来場者らから23万6,508円の義援金が集まった。

 2回目となる今回の企画は、すでに完成している作品ではなく、アーティストがこれから制作する「未来に向けての作品」をオークション形式で販売するもの。オークションの売り上げは全額、東日本大震災復興支援金として寄付する。

 オークションは17日に開催。画家の朝倉弘平さん(仙台で見つけた1本の切り株の未来を想像した絵画作品」、写真家の川内倫子さん(落札者が今、大切にしている気持ちを2枚組写真で表現」、蓮井さん(来年の桜の写真」、若木信吾さん(和草津者と大切な人のポートレート」、広川泰士さん(落札者の家族のポートレート」、広川智基さん(落札者の思い出の場所の写真」のほか、絵描きの下田昌克さん、写真家の青山裕企さん、内藤忠行さんらが参加予定。制作する作品のテーマはアーティストの意向や落札者の希望などで変更になる場合もあるという。当日はロンドンや香港などでオークションを開いているクリスティーズ・ジャパン(中央区)顧問の畑中俊彦さんがオークショニアを務める。

 期間中、出品アーティストのプロフィールや作品を紹介する「オークションビューイングルーム」を設けるほか、写真家・杉本博司さんとその作品に迫ったドキュメンタリー映画「HIOSHI SUGIMOTO VISIONS IN MY MIND」(マリア・アンナ・タピエナ監督)の上映会、クリエーティブ・ユニット「トーチカ」、現代美術家・ユミソンさんによるワークショップなども展開する。

 「アート作品やイベントを通じて、被災地のことを考えていくきっかけを作りながら支援金を集めたいと考えている。そのような意味で、感度の高い若者が多い渋谷という場所は合っている」とし、「プロジェクトメンバーもほとんどアート業界関係者ではないということもあり、今回は通常のアート作品のオークション・イベントというより、『未来の作品をアーティストと人々が対話をして創り出す』というコンセプトを大事にしているので、オークション未経験の方にもぜひ参加していただきたい」と事務局の山本純子さん。

 開催時間は、16日=14時~17時(開場13時)、17日=12時~16時30分(同11時30分)。入場料は1,000円(6歳以下無料、義援金に充てる)。詳細は「ACT FOR JAPAN」の公式ホームページなどで確認できる。

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