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渋谷のTシャツ店がチャリティーTシャツ販売-店主の思いを形に

47都道府県のシルエットをモチーフに「日の丸」をイメージした「東日本大震災チャリティーTシャツ」(3,400円)

47都道府県のシルエットをモチーフに「日の丸」をイメージした「東日本大震災チャリティーTシャツ」(3,400円)

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 渋谷・ファイヤー通り沿いのTシャツショップ「スモールデザイン」(渋谷区神南1、TEL 090-3961-0649)が3月16日から、「東日本大震災チャリティーTシャツ」を販売している。

時事ネタをモチーフにしたデザインTシャツを中心に扱う

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 「途方に暮れるばかりで、店も開けなかったり自分の生活も厳しくなったりするが、何かできることはないか」と考えた同店オーナーでデザイナーの菊竹進さん。かねてより時事ネタをモチーフにしたTシャツを製作してきたが、昨年のハイチ大地震の際は悩んだ挙げ句、行動に移すことができなかったという。「『売名行為』などと言われやすいが、今回こそは」と、チャリティーTシャツの製作を決意。「同業のTシャツ店もチャリティーTシャツを作っていたりするので、それにも後押しされた」と菊竹さんは話す。

 「日本中が皆で一丸となって震災からの復興を目指してほしい」という願いを込めてデザインしたTシャツは、白地に47都道府県のシルエットをモチーフにした赤い円=日の丸を表現した。価格は3,400円で、1枚に付き2,500円を義援金に充てる。販売は4月末までを予定する。

 スモールデザインは、福岡県でアートギャラリーを運営していた菊竹さんが2004年に立ち上げたデザインブランド。2006年に上京後、池袋や吉祥寺でTシャツ作りのワークショップを定期的に開いてきたほか、インターネットやセレクトショップで商品を販売してきた。

 ブランド初の直営店となる同店は2月17日、同ブランドを取り扱っていたセレクトショップ跡に出店。店舗面積は約3坪。「作品を主役に」するため、店内は白で統一した。店内には工房スペースも備え、来店客が選んだTシャツとデザインを、その場でプリントすることができるようにした。商品製作の所要時間は10分~30分。

 Tシャツは、「残念なおせち」「中華ガンダム」「タイガーマスク現象」など時事ネタをモチーフにしたデザイン約50種を用意。いずれも、インクの色やTシャツの色などをカスタマイズすることができる。価格は3,400円~3,900円。ほかにも、パーカやスエットパンツなどもそろえる。

 オープン後の来店客は20~30代が中心で、男女比は6対4程度。土産用に購入していく外国人観光客も多いという。「タイムリーな時事問題をファッション性の高いデザインでTシャツにしていきたい」と菊竹さん。毎週月曜・水曜・日曜には、オリジナルデザインのTシャツを作るワークショップも開いている。参加費は5,000円。

 営業時間は15時~(閉店時間は日により異なる)。現在は状況を見ながら店を開けており、営業時間も日により変動する。

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