渋谷でグラミー賞効果じわり-B’z松本さんと親交のあるギター専門店も祝福

B'zの松本さんを陰で支えるギターショップ「ジーセブン・ギターズ」

B'zの松本さんを陰で支えるギターショップ「ジーセブン・ギターズ」

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 「第53回グラミー賞」が2月14日(日本時間)、米国ロサンゼルスで発表され、最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞に輝いたB’zのギタリスト、松本孝弘さんら、日本人が一度に4人も受賞する快挙を成し遂げた。

B’zデビュー20周年記念の星型クリスタル(関連画像)

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 長引く経済不況で停滞する音楽業界に久々に舞い込んできた朗報。レコード会社やライブハウス、楽器店、レコードショップなどが多数集積する「音楽の街」渋谷では、グラミー賞効果に期待する声が相次いだ。

 ギター専門の楽器店が数多く集まる桜丘町エリア。中でも渋谷駅(新南口)のホームが見渡せる場所に店を構えるギターショップ「G' Seven Guitars(ジーセブン・ギターズ)」(渋谷区桜丘町3)は、 B’z結成当時から松本孝弘さん、稲葉浩志さんのギターのリペアや調整を手がけるなどの親交を持つ。同店代表の大山敬記さんは、ギターのカスタマイズやリペアの腕に定評があり、若手から大御所に至るまでプロミュージシャンの顧客が数多くいる。松本さんのかつての相棒として知られる、ギブソン社「レスポール・ゴールドトップ」をビンテージ風に塗り直したのも大山さんだった。

 さらに、「演奏中に指を引っ掛けてけがする」という松本さんの要望を受けて、ギブソンの特徴であるボリュームコントロール、トーンコントロールに付属する金属製のピンを外すことを提案。以後、コントロールにピンのないギターが松本さんの定番モデルになるなど、同店は松本さんの音楽活動を影で支えてきた。B’zファンの間でも聖地の一つとして知られ、「ドームなど東京公演がある時は、店で記念撮影をしていくファンの方が多く来店する」と同店スタッフの空閑哲史さん。

 今回の受賞の吉報を耳にし、空閑さんは「おめでとうございます。僕にとって松本さんは、憧れのギターヒーローの一人。同じ日本人として誇り。ギター人口が年々減る傾向にある中で、グラミー賞の受賞がきっかけとなって、少しでもギターに興味を持つ若者が増えてくれれば」と祝福とともに期待を寄せた。同じ桜丘町に店を構える他店でも、「松本さんモデル、ラリー・カールトンさんモデルのギターの注文が入った」など、じわじわとグラミー賞効果が出始めているという。

 タワーレコード渋谷店(神南1)では受賞発表の当日、松本さんとラリー・カールトンさんが共演した受賞アルバム「TAKE YOUR PICK」ほか、関連するCD、DVDを店内で大々的に展開。昨年、同アルバム発売時には、2人が使うギブソン・シグネチュア・モデルを展示した「ギブソン・ギター展」やラリー・カールトンさんのインストアイベントを催すなど、これまで同店では宣伝活動や応援に一役買ってきた。

 「お客さまからの電話や店頭での問い合わせもかなり増え、売り上げも受賞前と受賞後では約10倍以上の伸びた」とタワーレコード広報室の高橋真理さん。一時は在庫切れを起こすほどだったが、既に再入荷し店頭での販売体制を強化したという。現在、タワーレコード全店では「GRAMMY AWARDSキャンペーン」を実施している。

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