英国発・ホームレス支援雑誌「ビッグイシュー」が映画祭-渋谷「アップリンク」で

同映画祭で3部作を公開するドキュメンタリー作家・鎌仲ひとみさん(撮影=ビッグイシュースタッフ)

同映画祭で3部作を公開するドキュメンタリー作家・鎌仲ひとみさん(撮影=ビッグイシュースタッフ)

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 ホームレスが路上販売する雑誌「ビッグイシュー日本版」を発行する「ビッグイシュー日本」(東京事務所=新宿区)は9月11日より、渋谷・宇田川町のミニシアター「アップリンクファクトリー」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で映画上映イベント「貧困を超えよう! 希望映画祭」を開催する。NPO法人「ビッグイシュー基金」との共催。

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 ビッグイシューは雑誌販売を通じてホームレスの自立を支援することを目的に、1991年にイギリスで活動をスタート。日本版は2003年9月に創刊し、自立を目指す野宿生活者を対象に収入を得る機会を提供している。

 今月11日に迎える同誌創刊7周年を記念し「若者をホームレスにしない」をテーマに展開する複合イベント「ビッグイシューウィーク」の一環。「大切なのは貧困の中にある『希望』なのでは」(ビッグイシュー日本スタッフの佐藤えり子さん)との思いからセレクトした国内外9作品を、「若者を象徴する街」、渋谷で上映する。

 上映するのは、スポーツを通して生きる希望を見出していくホームレスのストリートサッカーチームをとらえた「ホームレスワールドカップ」(2008年)、アフリカ・ウガンダの子どもたちが逆境に負けずに全国ダンス大会に挑む姿を追う「ウォーダンス」(2007年)など貧困問題を扱ったドキュメンタリーが中心。会場では、世界各国のビッグイシューや日本版の創業期のノート、パイロット版なども展示紹介する。

 佐藤さんは「混迷の度を深める社会不況の中、これらの作品を通じて貧困の状況を知ってもらいたい。その上で暗くなるのではなく、その中から希望を感じてもらえれば」と期待を寄せる。創刊7周年にあたっては、「若いホームレスの方が東京に増えており、ビッグイシュー販売者の平均年齢も若年化している。こうした社会に対して何ができるのか、市民のみなさまと一緒に希望を持ちながら考えいきたい」と話す。

 鑑賞料は当日一般=1,300円ほか。9月16日まで(同12日は休映)。

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