代官山に「フィンランドカフェ」-政観撤退でPR担当会社が常設店開く

フィンランドの建築家が手がけたいすやテーブルなどを置く「フィンランドカフェ」の店内

フィンランドの建築家が手がけたいすやテーブルなどを置く「フィンランドカフェ」の店内

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 代官山駅近くに7月17日、カフェレストラン「Finland Cafe(フィンランドカフェ)」(渋谷区猿楽町、TEL 03-5456-0015)がオープンした。経営はDUG(同)。

「ザリガニのクリームスープ コロッケ添え」

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 2002年から毎年、フィンランド政府観光局が観光プロモーションの一環としてオープンしてきた「フィンランドカフェ」。昨年末で同局は日本から撤退したが、カフェのファンも多かったことなどから、同カフェのPRなどを担当していた同社が常設店としてオープンした。

 カフェ企画は2年目まで代官山で展開。今回出店した立地について、「代官山に戻ってきたという感覚」と、観光局に10年ほど勤めていたという同社の飯塚左恵子さんは話す。

 地階にある店舗の面積は約120平方メートル。店内では、北海道から運んできたというシラカバの木をパーテンションとして使用するほか、2カ所でフィンランドの風景映像を上映。フィンランドの建築家アルヴァ・アアルトさんのブランド「artek(アルテック)」の机やいすなどを置くほか、食器もフィンランドのテーブルウエアブランド「ittala(イッタラ)」のものを使用する。

 メニューは、サーモンやハーブ、魚介類を使い「北欧のテイスト」を随所に取り入れる。フードは、ミルクで煮込んだかゆをライ麦生地で包んで焼き上げたパイにスモークサーモンを添える「カルヤランピーラッカ(カレリアパイ)」(750円、ハーフサイズ=450円)や、ジャガイモとアンチョビを使ったグラタンの一種でフィンランドの家庭料理として知られる「ヤンソンさんの誘惑」(850円)、フィンランドでは7月21日に漁が解禁するザリガニを使った「ザリガニのクリームスープ コロッケ添え」(1,000円、同=550円)など、フィンランドでも食べられているものがメーン。

 スイーツは、「マリボウル」という食器を使用しベリーなどのフルーツを使った「マリボウルパフェ」(800円)など。ベリーの一種「白すぐり」から作ったスパークリングワイン「エリゼ」(グラス=750円、ボトル=5,000円)やジンをグレープフルーツと炭酸で割ったカクテル「ロンケロ」(800円)などのアルコール類も用意。客単価は、ランチ=1,500円、ディナー=2,500円前後。

 エントランス付近では物販も展開。フィンランドのテーブルウエアブランド「ARABIA(アラビア)」のデミダスカップ(3,800円)や、フィンランドのコーヒー店「ローバートコーヒー」のコーヒー(1,890円~)、アルテックのビニール素材の生地「シエナ」を使って作った同店オリジナル「エコバック」などを販売する。

 オープン後の客層は「20~40代の方が多く、9割が女性」。期間限定で展開していたフィンランドカフェも女性客が多かったという。飯塚さんは「おいしいご飯をゆっくり食べていただくのはもちろん、フィンランドとの『架け橋』になってフィンランドの企業やアーティストなどの『表現の場』にもしていきたい」と話す。

 営業時間は11時30分~23時。

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