「フリーポアラテアート」世界チャンピオンがカフェ-渋谷で独立開業

「カフェラテ」にラテアートを描く澤田さん

「カフェラテ」にラテアートを描く澤田さん

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 渋谷・宮下公園近くに4月22日、「Free Pour(フリーポア)ラテアート」世界チャンピオンの澤田洋史さんがコーヒーショップ「STREAMER COFFEE COMPANY(ストリーマー・コーヒー・カンパニー)」(渋谷区渋谷1、TEL 03-6427-3705)がオープンする。

澤田さんがいれた「カフェラテ」

 澤田さんは、大学卒業後「食関連のバイヤーや商品開発をしたい」と紀伊国屋や雪印乳業に勤務した。2001年に雪印乳業を辞め、語学留学のため渡米。シアトルで語学学校に通い「偶然立ち寄った」コーヒーショップで初めて見たラテアートに感動。そのコーヒーショップのオーナーに頼み込み、約半年間学校に通いながら「フリーポア(ミルクピッチャーの注ぎのみで絵を描く手法)ラテアート」を学んだという。

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 「初めて見た美しさにも衝撃を受けたが、飲んでみた時のミルクのきめ細かさや味にも感動した。(カフェには)学校が終わった後、ミルクを持参して練習しに行っていた」と澤田さん。ラテアートの魅力について、「コーヒー豆の抽出が完璧でないと、ブラウンのキャンバスができないし、ミルクも究極に泡が細かくないとうまく描けない。ラテアートは、アートの美しさ=コーヒーのおいしさでもある」と話す。

 2002年の帰国後、知人の紹介で「ディーンアンドデルーカジャパン」(神宮前1)に就職。2005年に米シアトルで開催された「コーヒー見本市」に仕事で訪れた際、メーンイベントとして行われていた「ラテアートコンテスト」の作品を見て「自分でもいけるんじゃないか」と感じ、2006年からラテアートのコンテストなどに出場するも良い結果は残せず、練習を重ねたという。

 そうした努力が実り、2008年に米シアトルで開催された「ラテアートチャンピオンシップ08 シアトル大会」では「歴代最高スコア」でアジア人初チャンピオンに輝いた。これを機に、ニコンのテレビCM出演や日本マクドナルドの「マックカフェ」の広告起用なども実現した。

 ディーンアンドデルーカジャパン退職後、カフェやコーヒー関連企業などにバリスタテクニックなどを教えるカフェコンサルタントとして活動していた澤田さん。「バリスタテクニックを教えに行った先で『どこに店があるの?』と聞かれ、CMを見た方などからも『あのカフェラテはどこで飲めるのか?』という問い合わせが多かった。そうした要望にも応えるため店を構えることにした」という。「バリスタと言うと、ベストにロングエプロン姿をイメージする人が多いと思うが、北米では、Tシャツを着てスケートボードに乗っているようなラフな格好の店員がコーヒーをいれている。日本でもそういうスタイルでやりたかった」とも。

 店舗面積は約22坪。店内壁面には「友人のスケーターの手作り」だというオブジェをディスプレー。カウンターは「目の前で注いでいるところを見ていただくため」オープンキッチンにしたほか、テーブルやいすなどは茶色を基調にそろえた。店内にコミュニティーテーブルを置くなど、「一歩入ったら北米のカフェを体験していただけるよう」に仕上げた。

 メニューは、カフェラテ(370円)やストリーマラテ(520円)、コーヒー(300円)、アメリカーノ(330円)などのほか、アップルシナモンやバナナチョコチップなどを用意する「コーヒーケーキ」(380円)、コーヒー豆を使った「ビスコッティ」(280円)などもそろえる。ほかにも、「ストリーマーTシャツ」(4種、各4,200円)や「オリジナルレザースリーブ」(1,890円)、「ストリーマーリサイクルガラスマグ」(2,100円)などのグッズ販売も。

 澤田さんは「お客さま同士が友達になれるような空間にしたい。アートも見てほしいが、お客さま同士のつなぎ役になるのが僕らアーティストの役目」と話す。今後は、プロ向けのバリスタテクニック講習会やコンテストなども計画していくという。

 営業時間は8時~18時。日曜定休。

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