CCC、「HMV」事業取得で基本合意-「HMV」ブランドは存続へ

写真=「HMV渋谷」の外観

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 「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区恵比寿4、以下CCC)は3月25日、HMVジャパン(港区)の全事業取得に向けて、独占的交渉権を含む基本合意を締結したと発表した。この合意は、同日開催された取締役会で、両社とHMV株主である大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ(千代田区)との間で協議が行われた上で決定された。

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 HMVはイギリスに本社を置く、レコード販売店グループ。1990年に日本法人であるHMVジャパンが設立され、渋谷「ONE-OH-NINE」(宇田川町=当時)に日本1号店をオープン(2008年に現渋谷店へ移転)。2007年、日本部門の事業を大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツが買収し、現在までブランド名をそのまま維持し全国57店舗を展開している。

 CCCはHMVの音楽・映像系のパッケージソフトの専門小売業者としての顧客基盤・ブランド・事業ノウハウ、EC事業を評価。さらに事業取得に伴い、会員数3,400万人超のTカード事業、全国1,400店舗程度の流通網を持つTSUTAYA事業のリアル店舗とのネットワークとの相互利用や機能の補完により、両社の顧客価値向上、音楽映像ソフト販売市場の活性化を目指す。「HMV」ブランドは存続させる方針。

 取得する事業内容は、原則としてHMVが営む全事業。ただし、今後同社による資産などの調査を経て協議を行い、対象事業やスキーム、取得金額については6月の最終契約で決定するとしている。

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