アースデイ東京、エコ意識の高まりとともに10周年-今年は15万人動員見込む

会見会場では日本酒「土(earth)」の鏡開きが行われ、製造に協力した千葉県の酒蔵「自然酒 寺田本家」のメンバーらも集まった

会見会場では日本酒「土(earth)」の鏡開きが行われ、製造に協力した千葉県の酒蔵「自然酒 寺田本家」のメンバーらも集まった

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 今年で10周年を迎える環境イベント「アースデイ東京2010」の記者会見が3月4日午後、タワーレコード渋谷店(渋谷区神南1)地下1階「ステージワン」で行われ、実行委員長のC.W.ニコルさんらがイベントへの抱負などを語った。

「アースデイ東京2009」会場風景

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 1970年にアメリカ西海岸でスタートした「アースデイ」では、4月22日を「地球の日」として「地球を守る」意識を世界で共有し、地球温暖化などの環境問題に対する関心を呼びかける。関連イベントは世界175カ国以上で展開されると言われ、東京では1990年から代々木公園を中心に大規模なイベントを開催。エコへの関心の広がりとともに年々規模を拡大してきた。

 アースデイ東京は、「地球のことを考えて行動する日、アースデイ」をテーマに何かに取り組みたいグループが企画を持ち寄り、広報を中心とした共通の活動を行う機関として事務局を置く「企画持ち寄り形式」で運営。2001年にスタートし、市民による日本最大級の環境イベントとして昨年は383グループが参加し、過去最高となる14万人の来場者数を記録した。

 アースデイの40周年、アースデイ東京の10周年の節目となる今年のメーンテーマは「1970年がラブ&ピースな時代だった」(アースデイ東京実行委員会議長のシキタ純さん)ことを振り返って「愛と平和の地球の祭典」とした。昨年同様、「エネルギー」「食」「農」にスポットを当て、バイオディーゼル燃料による電力供給や「地産地消」食材の販売、「旬な食材を使用した」フードブースなどを通して「地球を愛する市民からのメッセージ」を発信する。

 昨年より、「イベント内の食料自給力をアップしよう」とボランティアを募った「種まき大作戦」(実行委員長Yaeさん、世話人代表加藤登紀子さん)の企画「はじめる自給!チャレンジ」では、千葉県鴨川市の開墾した土地で育てた米や、千葉県神埼市で種まきしたみそ、田植からスタートした日本酒などが完成。今年が初発酵となった日本酒は「土(earth)」と名付け、アースデイ40周年のお祝いとしてオープニングステージで振る舞うほか、世界のアースデイへも発送する予定だという。

 会見に登場したC.W.ニコルさんは、森林再生に取り組む長野県「アファンの森」の活動内容などに触れながら、「他の生物を考えながら、ものを育てることが必要。他の生物に毒を与えるのは良くない」とコメント。女優で要らなくなった麻袋から作ったエコバックなどもデザインする水野美紀さん、鴨川自然公園の理事で歌手の加藤登紀子さん、NPO法人ガイア・イニシアチブ代表の野中ともよさんらも登場し、自身の経験を踏まえながら地球環境への思いをアピールした。

 アースデイ東京は4月17日・18日、代々木公園を中心とした渋谷各所で開催。500人のボランティアが参加し、2日間で15万人の動員を見込む。

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