原宿のカフェ「Sunshine Studio（サンシャインスタジオ）」（渋谷区神宮前3、TEL 03-3401-0071）で11月27日、トークイベントを1カ月間連続開催する新プロジェクト「Magnetics（マグネティクス）」のプレイベントが開催され、詳細が発表された。

　事務局役は、若手アーティスト支援を行うNPO法人「KOMPOSITION」（南平台町4）の寺井元一さん、カルチャーニュースサイト「CINRA」（神宮前6）の杉浦太一さん、ブックコーディネートを行う「numabooks」（世田谷区）の内沼晋太郎さん、保育園コンサル「東京保育」の松本理寿輝（りずき）さんなど、幅広い分野で活躍する若手起業家やクリエーターら8人（団体）が務める。

　クリエーター支援を目指す同カフェの依頼をきっかけに、年齢も近くもともと知り合いだったという仲間同士が集まり「カフェに自分たちと似た関心や興味を持つ人たちが集う『磁場』を生み出せれば」（松本さん）と同プロジェクトを発足。同世代の諸団体に声をかけ、事務局を合わせて約20の団体がそれぞれ主催するトークイベントを12月1日～31日の連日（月曜定休）展開する。

　イベント内容は、佐藤可士和さんプロデュースで話題になった「ふじようちえん」（立川市）加藤積一園長によるトーク（同1日）や、「oar design」の田中義久さんと内沼さんが骨董通りに期間限定で開設予定のギャラリー「oar/nu」の公開打ち合わせ（同5日）、林信行さんと松村太郎さんのPodcastシリーズ「NOBI-TARO PODCAST」の公開録音（同9日）、若手演出家の柴幸男さんによるラフォーレ原宿公演作品の公開けいこ（同16日）など多岐にわたる。「各団体がそれぞれに『本気で話したい』人をイベントに招くことで、関心の近い人同士を、ジャンルを横断して結びつけることができるのでは」と松本さん。

　プロジェクトでは会場から半径1キロ以内に住む人、職場がある人に「フリーパスバッジ」を発行し、期間中の入場料を無料にする試みも。「バッジを目印に、生活環境の近い人同士がつながっていくきっかけを作りたい。顔見知りができることで、プロジェクトが終わった後もカフェに『磁場』を残していくことを目指している」。

　カフェの営業時間は11時30分～翌5時。トークイベントは平日＝20時～23時、土日＝15時～18時。詳細は公式サイトで確認できる。