原宿で金坂健二さん写真展「アメリカを撮る」-米国深部に切り込み

生前は文筆活動などでカウンターカルチャー思想を若者向けに発信した©Kenji Kanesaka

生前は文筆活動などでカウンターカルチャー思想を若者向けに発信した©Kenji Kanesaka

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 写真家・文筆家で、ヒッピー文化全盛期の評論活動でも知られる故・金坂健二さんの作品を紹介する企画展「アメリカを撮る」が3月28日より、原宿「TOKYO HIPSTERS CLUB(トーキョーヒップスターズクラブ)」(渋谷区神宮前6、TEL 03-5778-2081)で開催される。

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 金坂さんは1934年生まれ。60年代後半米国の若者を中心に起きたヒッピームーブメントや、青年国際党(YIP)の支持者イッピーの全盛期に展開した評論活動「ヘッドレボリューション」などを通じ、若者向けにカウンターカルチャー(反体制的文化活動)思想を発信した。主な著書に「地下のアメリカ」(1967年)、「映画は崩壊する」(1968年)など。1999年没。

 日本の「元祖ヒッピー」として、生前はアンディ・ウォーホルとも交友があった金坂さんは、ウォーホルが開いたスタジオ「ファクトリー」をはじめ、60~70年代の米国の「深部」に切り込んだ写真を数多く残した。同展では、未発表の作品を含め、数十点を展示する。

 ヒッピーやイッピー、音楽シーンなど当時の風景やカルチャーを「私的ドキュメンタリー」として写し出した作品に登場するのは、ウォーホルやニューヨーク・パンクの代表歌手パティ・スミスさん、詩人アレン・ギンズバーグら。会場では、著書から抜粋した「言葉」を併せて紹介するほか、Tシャツや展示記念ブックなども販売。

 営業時間は12時~20時(初日は17時まで)。入場無料。4月19日まで。

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