田名網敬一さん初期作品一堂に-渋谷の地下ギャラリーで個展

英ツィッギーさんをモデルに描いた作品も新作として再構築© Keiichi Tanaami

英ツィッギーさんをモデルに描いた作品も新作として再構築© Keiichi Tanaami

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 アーティスト、田名網敬一さんの初期作品に焦点を当てた企画展「COLORFUL」が11月22日より、渋谷・宮益坂近くのコンテンポラリーアート・ギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND(ナンヅカアンダーグラウンド)」(渋谷区渋谷2、TEL 03-3400-0075)で開催される。

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 戦後日本の前衛芸術、現代ポップアート界をけん引してきた田名網さんは、1950年代後半から作家活動を開始。当時各国で起こり始めていた反芸術運動「ネオダダ」の流れをくみ日本でも60~70年代にかけて起きた「ネオダダジャパン」に参加。ベトナム戦争やオイルショックなど戦後激動の時代を反映しながら頭角を現し、今なお人気は衰えない。

 同展では、田名網さんが反芸術運動に傾倒した60~70年代の初期作品を中心に公開し、時代の「空気」を再考する。伝説的バンド「モンキーズ」などのジャケットワークや、雑誌「AVANT GARDE」主催の反戦ポスターコンテストで入賞したシルクスクリーンプリントなどの初期作品は、後の国内サイケデリックカルチャーに大きな影響を与えたほか、作品集の積極的な出版、広告芸術の仕組みを活用したポップアートの確立など、初期の活動がその後のアート界に投げかけた功績は大きい。

 会場では、これまでに発表してきたサイケデリックなペインティング、ドローイング作品や、実験映像作品、シルクスクリーンなどと並び、当時の作品を「再構築」した新作のペインティングや大型の立体作品なども併せて発表する。

 営業時間は13時~20時(土曜・日曜・祝日は11時~18時)、月曜・火曜定休。入場無料。12月28日まで。

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