渋谷の老舗・映画グッズ専門店「シネマショップ」閉店へ-惜しむ声も

映画パンフレットがずらりと並ぶ店内の様子。今月15日の閉店まで全品半額セールを展開中

映画パンフレットがずらりと並ぶ店内の様子。今月15日の閉店まで全品半額セールを展開中

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 渋谷で1980年代から映画パンフレットなどを販売し続けてきた映画グッズ専門店「シネマショップ」(渋谷区渋谷3、TEL 03-5766-7101)が、10月15日に閉店する。

レジ奥にストックする映画パンフレットの棚

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 壁面や棚いっぱいに並べられた往年の映画ポスターやパンフレット――渋谷エリアで長年映画ファンに親しまれてきた老舗店が姿を消す。同店は、渋谷・東急百貨店本店裏手に70年代からオフィスを構えていたイベント企画会社「鷹亮子企画室」が、「三省堂・神保町本店」の一角で始めた映画グッズ専門コーナーなどが前身。同社の鷹社長がイベント企画業を手掛ける傍ら、当時珍しかった映画パンフレットに着目したのがきっかけだった。

 1982年には鷹社長が発案した移動バス式の店舗「バス・ストップ」で全国の書店などを回り、約2年間にわたり映画パンフレットを販売。値下げされた都バスの中古車を店舗スペースに改良し、真っ赤に塗り替えた車体には著名グラフィックデザイナーの粟津潔さんが手掛けたロゴを入れていた。移動販売と並行し、全国の大型書店で映画グッズを販売する「シネマ・バザール」を年間100回近く開催する中、1990年、本社のあった松濤のビルに初の店舗「シネマショップ」をオープンした。店は2005年に現在の渋谷警察署向かいのビルに移転。

 1979年から鷹さんと二人三脚で事業を進めてきた店長の佐藤葉子さんは、鷹社長について「あの企画力や行動力は尊敬に値する。それに魅了されて今までついてきた。仕入れ方法もほかとは違い、独自に切り開いたルートから、全くの新品を多数入手していた。それがシネマショップの一番の強みでもあった」と振り返る。閉店は、鷹社長が体調を崩したことが主な原因。「今は(閉店セールなどで)忙しいばかりで、あまり閉店するという実感はない」(佐藤さん)という。

 同店では、9月1日より閉店セールを開催中。近年公開された映画のパンフレットをはじめ、1975年以前に上映された洋・邦画のパンフレットや前売り券、プレスシート、関連グッズなど4~5万点に上る全商品(一部除く)を、すべて半額で販売する。ネットでは「さみしい」「ショックです」など閉店を惜しむ書き込みも多く見られている。

 営業時間は10時~19時。

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