ヤマダ電機が渋谷に進出――9月26日、「SHIBUYA109」の隣接地にヤマダ電機「LABI」業態の都内9店舗目となる「LABI渋谷」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-5456-6300)がオープンし、開店前に数千人が行列を作るなど、渋谷に「ヤマダ」旋風が吹き荒れた。
10時のオープンを前に行われたテープカットには、一宮忠男社長兼COOと、同社のイメージキャラクターを務める俳優の高嶋政伸さん、桑原敏武渋谷区長らが出席。一宮社長は「渋谷店は客の目が厳しくセンスが高いマーケットと考えている。単に売るということではなく、買い物を楽しんでもらいたい」とあいさつ。「(昨年開業した)池袋店とはレイアウトや品ぞろえを若干変え、差別化を図った」(同社長)とし、「渋谷で家電を通じた情報の発信をしていきたい」と意気込みを語った。
社長らとともにテープカットを行った高嶋さんは「渋谷は小さいころから映画やショッピングを楽しんだ日本一身近な街」と渋谷への思い入れを語り、「最近結婚したばかりで家電製品も必要。このLABI渋谷を活用させていただく」と自身の新婚生活のエピソードを交えながら店をPRした。
オープン前にできた行列は、SHIBUYA 109から文化村通り沿いをつたい東急百貨店本店近くにまで達し、歩道は開店を待つ行列客であふれた。エントランスでは開店直前にカウントダウンが始まり、10時ちょうどのオープンと同時に店員の拍手とともに続々と客が入店。同社発表によると、オープン前の行列客数は約5,000人に上ったという。
先頭を決めるくじ引きで最前列を手にした販売業の岡田徹さん(30歳、大田区在住)は、この日の早朝5時30分に到着したという。オープン後、目当てのパソコンとプリンターを手にした岡田さんは「くじで一番を引いたおかげ」と満足そうな様子。オープン後の10時過ぎに来店した大船さん(30歳、中野区在住)は「欲しかったテレビが少し並んだだけで買えたのは驚き」と混雑状況の中で目当てのものを手に入れられたことに意外な表情を見せる。「この調子でプリンターも手に入れる」と再び店内に入って行った。
LABI渋谷は、ヤマダ電機の都市型ストアブランド「LABI」業態の12号店。総売り場面積5,565平方メートルの全7フロアでは、テレビや冷蔵庫、パソコンなどの家電に加え、CD、DVDや玩具、ブランド品なども取り扱う。商品をゆったりとした陳列した売り場は、手に取りやすいよう什器を全体に低くするなどの工夫も。1階にはソフトバンクのCMで人気の「お父さん犬」を模した初の像も設置した。
営業時間は10時~22時。