写美で「液晶絵画」展-大型ディスプレーで絵画作品を表現

キャンパスの前に立つと自分の姿が作中に投影される作品「Yo Lo Vi(ゴヤ『異端審問』に倣って)」(ドミニク・レイマン、2006年) ©Dominik Lejman, courtesy of Luxe Gallery,NY

キャンパスの前に立つと自分の姿が作中に投影される作品「Yo Lo Vi(ゴヤ『異端審問』に倣って)」(ドミニク・レイマン、2006年) ©Dominik Lejman, courtesy of Luxe Gallery,NY

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 東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス、TEL 03-3280-0099)は8月23日より、最新の液晶ディスプレーで新しい映像表現に挑戦する企画展「液晶絵画 STILL/MOTION」を開催する。会場は2階展示室と地下1階映像展示室。

 同展では、1960年代に登場したビデオ映像と音声を使ったアートジャンルのひとつ「ビデオアート」の新たな映像表現として、薄型で大型の液晶ディスプレーを用いた作品を中心に展示する。これまで同館で映像作品を展示する場合、展示室の照明を抑える必要があったが、今回採用した最新のディスプレーではその必要がないため、「絵画と映像の境界を楽しめる場所」(同館)になった。

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 会場では、日本、中国、欧州の14人のアーティストの新作を含む約30作品を展示。ゴッホの自画像を自身の体で表現したポートレート作品などで知られる森村泰昌さんは「フェルメール研究(振り向く絵画)」を出品。自身がフェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」に扮(ふん)し、部屋の中を動く少女の姿を動画で見せる。

 日本画家の千住博さんは、羽田空港第2ターミナルの到着ロビーに設置している大作「朝の湖畔」をデジタル処理し、びょうぶに見立てた、約7メートル(幅)の大型ディスプレーに映し出した作品「水の森」を出品する。キャンパスの前に立つと自分の姿が作中に投影され、絵画の一部として自身の姿を楽しむことができる作品「Yo Lo Vi(ゴヤ『異端審問』に倣って)」は、ポーランドの作家ドミニク・レイマンさんが制作した。このほか、ミュージシャンとしても活躍するブライアン・イーノさんや、英国の現代アーティストのひとりジュリアン・オピーさんの作品なども並ぶ。

 開館時間は10時~18時(木曜・金曜は20時まで)。月曜休館。入場料は、一般=1,000円、学生=800円ほか。10月13日まで。

 会期中、同23日にレイマンさんによるトークショー「カフェ&ギャラリートーク」が同館2階のカフェ・シャンブルクレールで開催。9月12日には日本の出品作家、小島千雪さんと鷹野隆大さん、26日には、やなぎみわさんをゲストに招きギャラリートーク(無料)を行うほか、国立国際美術館(大阪市)館長らによる講演会、担当学芸員によるフロアレクチャーなども予定する。カフェ&ギャラリートークは事前予約が必要。料金は1,500円(定員35人)。

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